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演劇 自主企画

現代演劇レトロスペクティヴ
MODE『魚の祭』

令和2年12月18日(金)~20日(日)

  

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令和2年
12月18日(金)19:00
12月19日(土)13:00/18:00★
12月20日(日)13:00★〈追加〉
※受付開始は開演の60分前。開場は開演の30分前。
★12月19日(土)18:00の回および20日(日)13:00の回 終演後、シアタートークを開催します。
ゲスト|柳美里


柳美里の才能を知らしめた代表作、再び。

今年度で11回目の開催となる「現代演劇レトロスペクティヴ」。第一弾は、MODEが柳美里の代表作『魚の祭』を上演します。
弟の葬儀に集まった今は別々に暮らす家族。弟の不可解な死に戸惑いながら、思わぬ再会にぎくしゃくと「家族」を演じ始める。蝉の声とブルースが響く中、いびつな家族の過去が浮かびあがる・・・。
1992年にMODE×青春五月党で初演。翌年、柳美里が第37回岸田國士戯曲賞を史上最年少の24歳で受賞し、その才能を知らしめた本作を、初演を手がけた松本修が、関西で活動する俳優たちと新たに立ち上げます。


■チケット/

一般/前売3,500円 当日4,000円
65歳以上/前売3,000円 当日3,500円
25歳以下/前売2,000円 当日2,500円
【日時指定・整理番号付・自由席】
※65歳以上・25歳以下は当日年齢が確認出来るものをご提示ください。
※未就学児童のご入場はご遠慮ください。


■あらすじ

海辺の断崖で記念写真を撮る家族。あれから16年。父と母は別居し、二男二女の子どもたちも別々に暮らしていた。ある日、ビルから転落死した次男の葬式のため、12年ぶりに集まることになった家族は、彼の部屋でバラバラに引き裂かれた16年前の家族写真と日記を見つける。日記には家族の現実と彼の屈折した感情が綴られていた。次女は、彼の死は自殺だったのではないかと漏らす。
告別式の日。赤ん坊を抱いた若い女が弔問に訪れる。長女に手渡された封書には日記の最後のページが入っており、家族の殺人計画が記されていた…。

初演より 撮影:宮内勝

■演出より

1992年の初演だから28年前。柳美里とは、その1年ほど前から、お互いの舞台を観て話をしたりしていた。彼女は23歳! 私は30代の半ば。どんな芝居を書いてほしいとか言ったのだろうか。たぶん、書きたいものを書いて、と言ったのだと思う。ある意味強烈な、ある意味時代錯誤的な戯曲が送られてきた。
私は戸惑っただろうか?  MODEのメンバーはどう読んだのだろうか?  記憶は定かではない。ただ、直前に上野は不忍池の特設テントで観た新宿梁山泊『向日葵の棺』(作:柳美里、演出:金盾進)とは、ずいぶん違った舞台になるだろうと思った。「在日」の家族の物語を、トリュフォーだのルイ・マルだの、チェーホフだのベケットだのと言っている「日本人」の新進演出家? がどのように舞台化するのか、そんな話題の作られ方をされた記憶がある。今の私は、今の役者たちは、いったいどのようにこの戯曲を読むのだろうか? 楽しみである。

松本修

■プロフィール

柳美里(ゆう・みり)
劇作家・小説家。1968年、茨城県生まれ。高校中退後、ミュージカル劇団「東京キッドブラザース」に入団。その後、87年に「青春五月党」を結成。93年に『魚の祭』で第37回岸田國士戯曲賞を史上最年少の24歳で受賞。96年『フルハウス』で第18回野間文芸新人賞と第24回泉鏡花文学賞を受賞。97年『家族シネマ』で第116回芥川龍之介賞を受賞。現在、福島県南相馬市に在住し、ブックカフェ「フルハウス」を開店。2018年には、96年以降活動を休止していた「青春五月党」復活公演を行い、南相馬を拠点として劇団活動を再開した。

松本修(まつもと・おさむ)
演出家。1955年、札幌市生まれ。文学座の俳優を経て、89年に演劇集団「MODE」を設立。以降、演出に専念。チェーホフ、ベケット、ワイルダー等の海外戯曲を独自の視点で再読、再構成するほか、別役実、唐十郎、竹内銃一郎などの現代日本戯曲の再読・新演出も多数。また、柳美里、松田正隆、平田オリザ、宮沢章夫などの同時代劇作家の書き下ろし作品の演出も手がける。2000年代はカフカの小説を多数舞台化した。『アメリカ』『城』『審判』等で読売演劇賞優秀演出家賞、毎日芸術賞千田是也賞を受賞。『変身』『失踪者』『審判』で紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞。現在、近畿大学文芸学部教授。

MODE(もーど)
1989年、文学座の俳優だった松本修を中心に結成。作品ごとに俳優・スタッフを集めるプロデュース方式で公演を実施し、役者の創意と工夫を取り入れたユニークな芝居づくりで評判を集める。2003年から開始した「現代戯曲再発見シリーズ」のほか、松本修が1997~2001年に世田谷パブリックシアターでアソシエイトディレクターを務めたことで、その独自のワークショップを用いた創作方法はより深化していった。創立以来「MODEはオトナに観てもらいたい。MODEはコドモには観てもらいたくない」というキャッチ・コピーを使用。1995年に『わたしが子どもだったころ』で第50回文化庁芸術祭優秀賞・第3回読売演劇大賞優秀作品賞受賞。2016年に活動休止を発表以来、今回が約4年ぶりの劇団としての公演となる。


主催/公益財団法人いたみ文化・スポーツ財団、伊丹市
企画製作/伊丹市立演劇ホール
助成/
文化庁文化芸術振興費補助金
(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会

★新型コロナウイルス感染拡大予防対策について★
本公演は、アイホールの「イベントホール利用案内」に基づき開催します。ご来場にあたり、以下をご確認のうえ、ご協力くださいますようお願いいたします。

◆お客様へお願い
◆館内・客席では必ずマスクの着用をお願いします。
◆公演当日、咳・発熱など体調がすぐれないなど、感染拡大予防に不安を感じる場合はご来場をお控えください。
◆来館時、入口で検温を行います。発熱(37.5度以上)の症状がある場合はご入場いただけません。
◆こまめな手洗い・手指消毒にご協力ください。
◆客席やロビーでは、一定の対人距離の確保に努めていただくとともに、ご飲食・ご歓談はお控えください。
◆チケット購入にあたり、ご来場者の氏名と連絡先をお知らせください。後日、観客や関係者から新型コロナウイルスへの感染が判明した場合、追跡調査のために保健所等の医療機関に情報を提供させていただきます。
◆ご来館の際は、兵庫県が提供する「兵庫県新型コロナ追跡システム」への登録にご協力ください(ロビーにQRコードを提示しています)。

●本公演における予防対策
●消毒用アルコールの設置、会場各所(客席・手すりなど)の消毒・清掃を強化します。
●舞台と客席は2m程度の距離をとります。
●接遇スタッフはマスク等を着用し、対応させていただきます。

作・演出・出演等

■作/
柳美里

■演出/
松本修

■出演/
孫高宏(兵庫県立ピッコロ劇団)
木下菜穂子


松下美波
佐藤海斗
沢栁優大(安住の地)
田之上弥央
合田聖

金子順子(コズミックシアター)
和田友紀
岡崎叶大

チケット取扱・お問い合わせ

■チケット取扱/
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