舞台芸術を学ぶ

共催 演劇

世界演劇講座 番外編
劇作家デーア・ローアーを迎えて

平成30年5月28日(月)

  

平成30年5月28日(月) 
19:15~21:00

講師/デーア・ローアー、西堂行人(演劇評論家)、笠井友仁(演出家)
会場/カルチャールームB
対象者/年齢や演劇経験は問いません。
定員/25名
受講料/無料

演劇評論家の西堂行人とエイチエムピー・シアターカンパニー演出家の笠井友仁が講師を務める世界演劇講座の番外編に、ドイツの劇作家デーア・ローアーがゲストとして登場します。

発表する作品が次々と翻訳され、世界中で上演され続けているローアー。日本でもこれまで5作品が翻訳され、大阪ではエイチエムピー・シアターカンパニーの『最後の炎』をはじめ、『黒い湖のほとり』、『タトゥー』が上演されました。今回の講座では、『最後の炎』に焦点をあてて、ローアー作品の魅力を紹介します。


「世界演劇講座」とは

演劇評論家西堂行人が次代を担う演劇人育成のために立ち上げ、今年で開講13年目を迎える講座。講師は西堂行人と笠井友仁。講座の前半は問題提起のレクチャー、後半はビデオなどを見ながら、受講生とのディスカッションを中心に行っている。
2006年、近畿大学国際人文科学研究所主催により近大会館にて開催されてきたが、研究所閉鎖に伴い、2014年からアイホールに場所を移動して開催を続けている。

今後の世界演劇講座についてはこちらをご覧ください。


主催/世界演劇講座  共催/伊丹市立演劇ホール、大阪ドイツ文化センター  協力/立教大学新野研究室

講師

デーア・ローアー(Dea Loher)
バイエルン州・トラウンシュタイン生まれ。ベルリン在住。ミュンヘン大学で哲学とドイツ文学を学ぶ。
ベルリン芸術大学で上演台本を書き始め、『オルガの部屋』でデビュー。次作の『タトゥー』(92年)、『リバイアサン』(93年)で演劇専門誌テアター・ホイテの年間最優秀新人劇作家に選ばれる。ミュールハイム市演劇祭では、93年ゲーテ賞(『タトゥー』)と98年劇作家賞(『アダム・ガイスト』)、2006年ブレヒト賞を受賞した。残酷と滑稽、グロテスクとユーモアが交錯する人間のありようを見据える目線、現代詩のようにミニマルでリズミカルな語りでイメージを掻き立てる独特の劇的言語は、世界的にも評価が高く、15カ国語以上に翻訳され、上演されている。2008年『最後の炎』でミュールハイム市劇作家賞、テアター・ホイテ誌年間最優秀劇作家に選ばれた。2009年ベルリン文学賞ほか、演劇・文学分野での受賞多数。2010年『泥棒たち』はベルリン演劇祭招待作品。2011年国際演劇協会ドイツセンター賞受賞。2017年にはGeorg-Büchner-PreisやSiegfried Lenz-Preisと並んで権威あるドイツの文学賞Joseph Breitbach-Preisを受賞している。


西堂行人(にしどう こうじん)
1954年東京生まれ。演劇評論家。2017年より、明治学院大学文学部芸術学科教授(演劇身体表現コース)。70年代末からアングラ・小劇場運動に随伴しながら批評活動を開始。1980年代後半から海外の演劇祭などを視察し、独自の世界演劇論を構想。1990年より、ハイナー・ミュラーのプロジェクトを組織し、2002年と2003年に「ハイナー・ミュラー/ザ・ワールド」を金沢と東京で開催。同じく1990年より韓国との演劇交流に力を注ぎ、現在「日韓演劇交流センター」の副会長を務める。著書に『演劇思想の冒険』『ハイナー・ミュラーと世界演劇』『韓国演劇への旅』『現代演劇の条件』『劇的クロニクル』他多数。近著に『証言;日本のアングラ』、編著に『近大はマグロだけじゃない! Alternative KINDAI』がある。

笠井友仁(かさい とものり)
1979年生まれ。宮城県仙台市出身。演出家。エイチエムピー・シアターカンパニー所属。NPO法人大阪現代舞台芸術協会理事長。
2005年に日本演出者協会主催若手演出家コンクール優秀賞受賞。演出活動を評価されて2008年にTheater Treffen(ベルリン演劇祭)の国際フォーラムに招待された。2014年にローラント・シンメルプフェニヒ作『アラビアの夜』の演出にて文化庁芸術祭演劇部門新人賞受賞。近年の演出作品として、佐藤信作『阿部定の犬』(2015年アイホール、座・高円寺)、鶴屋南北原作『四谷怪談』(2016年、ウイングフィールド)、ハロルド・ピンター作『月の光』(2017年イロリムラ・プチホール)などがある。2011年にデーア・ローア作『最後の炎』を演出し、国内三都市で上演した。

申込方法・お問い合わせ

お問合せ/
・世界演劇講座事務局

miho.takayasu@gmail.com(高安)
・アイホール
 TEL:072-782-2000(火曜日休館)