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空の驛舎 第22回公演『かえりみちの木』

平成30年3月16日(金)~18日(日)

平成30年
3月16日(金) 19:30
3月17日(土) 14:00/18:00
3月18日(日) 11:00/15:00

※受付開始・整理券発行/開演の40分前。開場/開演の30分前。


「ヒトとヒトの関わり」「矛盾を孕む人間の、それでも生きていこうと不条理な世界に佇む姿」を丁寧に作品に描く空の驛舎。第20回OMS戯曲賞大賞を受賞した実力派劇作家・中村ケンシの新作を上演します。

とある地方で神木とされる一本の巨木。そこに集まる人々の姿を通して、流転の激しい現代社会の生き難さと、それを乗り越えて生きていく希望を描きます。


一般 前売3,000円(当日3,300)
ユース(22歳以下) 2,000円(前売・当日とも)
高校生以下 1,000円(前売・当日とも)
【全席自由】
※ユース、高校生以下は要証明書。
※10歳未満のお子様のご入場はご遠慮ください。

KUDAN Project
『真夜中の弥次さん喜多さん』

平成30年12月7日(金)~9日(日)

平成30年
12月7日(金)19:30
12月8日(土)14:00/19:00★
12月9日(日)14:00

※受付開始/開演45分前。開場/開演30分前。
★8日(土)19:00終演後、アフタートーク開催
しりあがり寿×天野天街

 

《日本演劇界の至宝》《小劇場演劇のひとつの到達点》とまで評された驚愕の二人芝居、復活!

しりあがり寿の同名漫画作品を原作に、少年王者舘・天野天街が脚本・演出を手掛けた傑作舞台。2002年初演後も、国内外で幾度も再演を重ね、その度に観る者を魅了し続けてきたKUDAN Project『真夜中の弥次さん喜多さん』が、関西で約13年ぶりに再演。
原作の同名漫画は、しりあがり寿氏が、日本の古典文学『東海道中膝栗毛』を題材に、「過去と未来」「生と死」「現実と幻想」を始めとするあらゆる二項対立の間を漂う壮大な旅物語として描き、2001 年「手塚治虫文化賞優秀賞」を受賞した作品です。天野天街は、多くの人物が登場する原作漫画を、これ以上ないほどにシンプルなストーリーと、たった二人の登場人物により舞台化。随所にユーモアやアクションをまじえ、スピーディかつ予想外な展開で、観る者の現実感を崩壊させます。「脳が溶けそうな“悪夢”をそのまま“快感”として提示する、とんでもない二人芝居」、どうぞお見逃しなく!

《あらすじ》
弥次と喜多は、この世の“リアル”を求めて江戸を出発し、お伊勢参りへと旅立つ。とある宿にたどり着いた二人は、雨で足止めをくらう。幾日も降りしきる雨の中、そこは次第に行く当ての無い想念で満たされ、二人は“夢”と“現(うつつ)”の狭間を揺れ動く。もはや江戸を出発したのかどうかさえ定かではなくなり、幻想的な時間と空間が交錯し、二人の悪夢がユーモラスで不条理に展開していく。


チケット/
一般 3,000円 (当日3,500円)
25歳以下 2,500円(当日3,000円)
【日時指定・整理番号付・自由席】
※「25歳以下」当日要証明。
※未就学児童の入場はご遠慮ください。


主催/公益財団法人いたみ文化・スポーツ財団、伊丹市
企画製作/伊丹市立演劇ホール
助成/
文化庁文化芸術振興費補助金
(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会

ハイバイ 『ヒッキー・ソトニデテミターノ』
関連企画

ハイバイ ワークショップ

平成30年1月12日(金)・13日(土)

平成30年
1月12日(金)19:00~22:00
1月13日(土)13:00~16:00 

※30分前より入室可能。開始10分前までに会場にお越しください。
※両日、同じ内容です。両日参加不可。申込の際に受講希望日をお知らせください。


ハイバイ『ヒッキ―・ソトニデテミターノ』上演(2018年3月8日~10日)に先駆け、ハイバイが俳優の皆さんのためのワークショップをアイホールで開催します!


 
撮影:平岩享

講師/ 岩井秀人

「今回のワークショップは、俳優さん向けのものです。

エチュードを通してその人なりの喋り方とか、社会性とかエクスキューズを発見し、その人ならではの演技を組み立てられればと思います。それが、その人が俳優をやってることの意味にも繋がると思います。ハイバイでは基本的に人間の愚かさを描いているので、みんなでその愚かさに、真剣に巻き込まれて遊びましょう。」


会場/アイホール カルチャールームA

対象/俳優を目指している方、あるいは経験者(18歳以上)。
★見学だけの参加可(見学は経験不問)。

参加費/2,500円 ★見学は1回1,000円
※ワークショップ当日にお支払いください。

定員/各回16名(抽選) ★見学は各回10名(先着順)

申込締切/2017年12月27日(水)22:00 
※22:00以降のタイムスタンプがついたお申込みは受付いたしません。

申込方法/アイホールへEメール(info@aihall.com)またはFAX(072-782-8880)にて、件名に「ハイバイWS申込み」と明記のうえ、以下の①~⑨を本文に記載してお申込みください。折り返しこちらから「申込番号」と「抽選結果の確認方法」をお知らせし、申込完了となります。

①お名前 ②年齢 ③受講希望日 ④性別 ⑤住所 ⑥電話番号 ⑦FAX番号 ⑧所属団体 ⑨演劇経験
※無い場合は「無し」とご記入ください。

★見学希望の方は申込時に見学希望日をお知らせください。

〈注〉メール申込の場合、info@aihall.comからのメール受信設定をお願いします。なお、サーバーの不具合が生じ、当方とのメール送受信がうまくいかない場合がございます。申込後、2日経過しても当方からの返信がない場合は、お手数ですが、お電話でお問合せください。

抽選結果発表/2018年1月5日(金)
※申込時にお知らせする申込番号でご確認いただきます。


ハイバイ
『ヒッキー・ソトニデテミターノ』

平成30年
3月8日(木)  19:00
3月9日(金)  14:00★/19:00
3月10日(土)  14:00
★3月9日14:00の回は終演後に岩井秀人によるアフタートークがございます。

公演詳細はこちら
→(https://www.aihall.com/hibye_30/)


主催|有限会社quinada ハイバイ  
共催|伊丹市立演劇ホール

劇団態変 第66回公演

さ迷える愛 [序]
『翠晶の城』

平成30年1月13日(土)~14日(日)

平成30年
1月13日(土)18:00★1
1月14日(日)13:00★2 /17:30
★印=終演後に金滿里とゲストによるアフタートークあり
 ★ 1 ゲスト=内田樹氏(思想家・凱風館館長) 
 ★2ゲスト=サイトウマコト氏(舞踊家)
受付開始/開演の60分前
開場/開演の30分前


photo by bozzo

主宰・金滿里の「身体障碍者の障碍自体を表現力に転じ、未踏の美を創り出すことができる」という着想に基づき、身障者自身が演出し、演じる劇団として活動する、劇団態変。

5年ぶりのアイホール登場となる本公演では、金滿里作・演出による新シリーズ〈さ迷える愛 〉の第一弾をお送りします。

2018 年の始まりにふさわしい、真正面から愛を生きるためのエスキース。どうぞ、ご期待ください。


〈さ迷える愛 〉シリーズとは
劇団態変の身体が、いよいよ「愛」に向かう時が来た。

「愛」を語り合える相手を探し、自分達が安心できる空間を創っていく事は、生存の為の本能的行為。
その「愛」は、ともすれば自分も相手も縛るものとなり、排他的にもなる。
方向如何によって、正義と悪が瞬時に変わってしまうものである。
AI 時代の到来と言われる昨今、人間の心が持つ「愛」はその存在意義を、大切に検証されるものになる。
人としての感情を経済で売り飛ばす、その心の隙間にいつの間にかあってしまう愛は、本物かどうか…? 
普遍的な心理として「愛」を問うことに、今こそ臆せず向き合っていく時。〈さ迷える愛〉としてシリーズを開始、その始めとして、序をここにお届け致します。

 

『翠晶の城』について
現代社会に存在するひとつの境界線を探る作品
シリーズ第一弾となる本作品では、城というメタファーを用い、現代社会を表現しようと試みます。

それは、冨や欲望、厚い城壁、孤独な空間。個人レベルでも国家レベルでも、外部との交わりをシャットアウトすることで己の生命を長らえさせようと、自分の城を要塞化する戦略がまことしやかに語られている。
対して、己が肉体をさらして外に向かい、個として立つ時は、肉体というものも一つの城として意識されるのではないだろうか。身一つで他者とぶつかりあうことで何かを生み出す新たな関係性を見出し、内と外に自由に行き来の生まれる開かれた城。
『翠晶の城』は、そのどちらにも転ぶ危うい境界線を描き、城の意味を探る作品です。


抽象身体表現と音の空間が映し出す、心の姿とは
       
態変の身体と共に作品を創るのは、中島直樹のコントラバスと、かつふじたまこの作る「音」。
人間の心の機微に触れる低音と、子供が持つ遊び心を呼び覚ます「音」が、幅広い空間を演出します。
態変の抽象的身体と絡み合い、境界線の上でめまぐるしく変化する人の心の有り様を映し出す意欲作です。


チケット/
一般 前売  3,500円(当日4,000円) 
障碍者・介助者・シルバー(70歳以上)  前売3,000円(当日3,500円)
U-22(22歳以下) 前売2,000円(当日3,000円)
【日時指定・全席自由】

※劇団態変賛助会員証提示で各500円受付にて払戻し

※各種割引は劇団のみ取扱・当日受付にて要証明書提示

※障碍者割引は障碍者手帳をお持ちの方・介助者は障碍者と同伴の方おひとりまで。

※車イスのまま観劇いただける席は、席数限定。劇団態変へ要事前予約


photo by bozzo

プロフィール
芸術監督 金滿里
日本で活躍した韓国古典芸能家・金紅珠の末の娘として生まれる。3 歳でポリオに罹患、全身麻痺の重度身障者となる。
1974 年日本で初の24 時間他人介護による障碍者の自立生活を障碍者運動の活動の中で開始。
1983 年劇団態変を旗揚げ。身体障碍者の障碍そのものを表現力に転じた身体表現芸術を世界に先駆けて創出してきた。劇団態変では、一貫して芸術監督を務め、これまで一作を除く、全作品の作・演出を手掛けている。また、自らのソロ公演を含めたほとんどの作品に出演もしている。 2017 年10 月金滿里ソロ『寿ぎの宇宙』東京公演で平成28 年度文化庁芸術祭参加。
著書 「生きることのはじまり」(筑摩書房)
   「私は女」(金満里・岸田美智子 共著) (長征社)
  「身体をめぐるレッスン(1) 夢みる身体」(鷲田清一編) 寄稿(岩波書店)
映画出演 「靖国・地霊・天皇」大浦信行監督(2014 年)

Plant M
「深津演劇祭~深津篤史コレクション舞台編~」
参加作品

『blue film』
—たった1日きりの戯曲公演—

平成30年1月17日(水)

0平成30年
1月17日(水) 18:00
※受付開始/開演の60分前。
※開場/開演の30分前。


Plant Mの『blue film』

深津篤史氏の『blue film』は「被災」をキーワードに描いたファンタジー作品。

主人公かがりは生と死や大人と子どもなど、対の世界を行き交いながら、生きることと向き合ってゆく。

今はもう肉体こそここにはない深津氏と、これからも存在し続ける深津氏の言葉が、作品の向こう側に見えるように取り組むのがPlant M的blue film。

この公演は1月17日、たった一回きりの公演となります。


「深津演劇祭~深津篤史コレクション舞台編~」とは

2014年7月31日、病気のため他界した、劇作家・演出家、深津篤史。

彼の遺した戯曲などを厳選のうえ収録した、作品集「深津篤史コレクションⅠ・Ⅱ・Ⅲ」(2016年7月31日3巻同時刊行予定)の発刊に伴い、「深津演劇祭~深津篤史コレクション舞台編~」を開催。演劇祭では、彼と交流のあった劇団およそ10団体が、作品集の収録戯曲などを中心に、2016年9月からおよそ1年間以上にわたり上演を繰り広げます。


深津 篤史(ふかつ・しげふみ、1967年8月8日-2014年7月31日)
劇作家・演出家。1967年8月8日、兵庫県生まれ。 同志社大学大学院文学研究科新聞学専攻修士課程修了。1992年劇団「桃園会」を旗揚げ。1998年『 うちやまつり』で第42回岸田國士戯曲賞受賞。同年兵庫県芸術奨励賞、第16回咲くやこの花賞受賞。2006年『父帰る/釣堀にて』及び『動員挿話』で 第13回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞など。大阪現代舞台芸術協会会長、日本演出者協会理事を歴任。
2009年8月、肺小細胞がんが見つかる。「私を滅ぼすもの」の「名前と実体」があることは「ないよりは良い」と書き記すほど、透徹したまなざしで生と死の虚構とリアリズム、自己と他者の実在と不在を劇作と演出の両面で追求した。
2014年7月31日、5年にわたる闘病生活の末、芦屋市の実家にて死去。享年46。


『凜然グッドバイ』より

Plant Mとは

劇団Ugly duckling解散後、樋口ミユが立ち上げた旅人ユニット。

大阪を拠点にしつつ、日本全国いろんなところでお芝居をする。

表現をたくさん付け足すのではなくて、削いで削いで残ったものが本当に必要なものと考えて出来るだけシンプルに演劇をする。

最小のもので、最大の宇宙を創ることを夢想する。

 


チケット/
▶早割先行販売(11月1日〜11月30日)
2500円
▶一般販売(12月1日発売)
前売 2800円
当日 3000円
高校生以下 前売り当日ともに500円
【日時指定・全席自由】
※未就学児童の観劇はご相談ください。

『祭礼』より
『Aftershock』リーディング公演より

伊丹想流劇塾 第1期

劇作家を育てて21年。長い歴史を誇るアイホールの実践戯曲講座がこの度リニューアル!

“塾頭”として塾生たちを率いるのは、関西演劇界を牽引する実力派劇作家・岩崎正裕。
師範は、輝かしい受賞歴を持ち俳優・演出家としてもマルチな活躍を見せるサリngROCKと、古今の神話や民話をモチーフにした独自の作風で人気を集めるごまのはえ。
そして、名誉塾長は、現代演劇を代表する劇作家・北村想。
実力と実績を兼ね備えた劇作家たちがあなたの執筆をサポートします。
戯曲賞受賞で一攫千金も夢じゃない!
熱き挑戦者たちよ、来たれ! 伊丹想流劇塾へ!


「劇」には元々、劇薬、劇職など、はげしいの意味があります。シェイクスピアの戯曲では、必ず劇的に高揚する場面が用意されますが、近代に入って登場するチェーホフの作劇術は静劇と称されることもあり、はげしい出来事は全て、観客が見る空間の外に置かれたりします。さて、2017年の私たちはどんな劇を構想しましょうか。もちろんこの塾では戯曲の創作法を学びますが、劇=芝居全般を見渡して、それぞれの創作法を発見する場でもあります。伊丹想流私塾の方法を踏襲して、短編の添削と書き直しを繰り返します。受講者にとっては劇務となるでしょう。苦闘する仲間と共に、新しい劇作家と成る日を目指します。昨今の世界には「劇」とする材料が溢れていますが、それを描き切るのは容易でしょうか。講師陣一同、最後まであなたにしっかり伴走する覚悟です。

岩崎正裕

作家さんと話していたら「ホン書くんはしんどい」って言ってんの、よく聞きます。私もよく書けなくてしんどいです。そしたら、もう、辞めたらいいやんか、って思いまして。だって私が書くの辞めたって、野菜が採れなくなるわけじゃないし、宅急便が届かなくなるわけじゃないし。そんな大事(おおごと)なことじゃないです。それで、“書かない人生”を生きてみました。そしたら、とっても退屈でした。退屈しのぎにゲームやってみたり映画鑑賞してみたり本読んだり絵描いたり旅行したりしました。そしたら、もうちょっと悩むことやりたいなって思いまして。じゃあ…って。じゃあ、戯曲書くか、ってなりました。私にとって、いちばんのオモシロ退屈しのぎは、戯曲を書くことなんやなぁ、って気づきました。「難しい」は「オモシロイ」に近いんですね。

サリngROCK

師範をつとめる「ごまのはえ」です。私は学生の頃から台本を書き始め今までに四十作くらいの戯曲を書いてきたと思います。誰からも教わらず独学でやってきたので、これから劇作家を志す方々のどれだけお役に立てるか、はなはだ怪しいです。そんな気持ちでおりますが、かと言って謙虚にしていても意味がないので、皆さんの作品を拝読して、色々と偉そうなことを言わせてもらいます。仕事ですから。珍しい動物を観に来るような気持ちで入塾してもらえるとこちらも助かります。よろしくお願いします。

ごまのはえ


期間/平成29年5月~平成30年1月
【講義】5月~12月 原則的に月2回、隔週月曜日19:00~21:30(計15回)
※開講日・・・5月15日(月)
【公演】1月20日(土)・21日(日)
※12月以降の公演準備期間(改訂・稽古立ち合いなど)にも参加のこと。また、公演期間にあたる、1月18日(木)~21日(日)は終日参加が望ましい。
応募条件/男女、年齢問わず。
募集人数/10名程度
受講料/56,000円
※指定テキストの購入費用は含まれません。

【特待生】
条件/2年以上の継続的な活動実績があり、かつ、伊丹想流劇塾で、より一層の研鑽に励みたいという有志に対し、塾頭並びに師範が特に認めた場合に限り「特待生」として入塾を認める。
募集人数/若干名
受講料/30,000円(初回納入)

【学生・ユース】
条件/学生及び25歳以下の者で塾頭並びに師範がとくに認めた者に限る。
募集人数/若干名
受講料/36,000円(2回分納)

伊丹想流劇塾第1期生公演『新しい人』

平成30年1月20日(土)~21日(日)

平成30年
1月20日(土) 19:00
1月21日(日) 14:00

※受付開始/開演の40分前。開場/開演の20分前。


今年度より新たに開講したアイホールの戯曲講座『伊丹想流劇塾』。個性豊かな10人の新進劇作家が、いま関西で注目の演出・俳優陣とともに短編戯曲の連続上演に挑みます!
塾頭・岩崎正裕から出されたお題は『新しい人』。劇作家たちが書き上げる渾身の10作品にご期待ください。


月日の流れは留めることが出来ない。何やかやと改まる。「伊丹想流劇塾」第1期生の卒塾公演である。「私塾」から「劇塾」へ。劇作家北村想さんの名を冠し、ご指導の流れを汲みつつ、新しい戯曲創作の場に新しい10人が集い腕を磨いてきた。10分の掌編を10本連続上演する運びに、寄り添い並走する5人の演出家の顔ぶれも、これまた新しい人。新しい出会いから、新しい作品が生まれることを期待したい。新しい人よ眼ざめよ。

岩崎正裕


チケット/
前売 1,500円
当日 1,800円
【日時指定・全席自由】


主催/公益財団法人いたみ文化・スポーツ財団、伊丹市
企画製作/伊丹市立演劇ホール
文化庁ロゴH29平成29年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業

伊丹想流劇塾マスターコース リーディング公演
『サッカバカナ』

平成30年1月22日(月)

平成30年
1月22日(月)19:00
※受付開始/開演の40分前。
※開場/開演の20分前。
★終演後に合評会を行います(司会:岩崎正裕)


劇作家養成のための戯曲塾「伊丹想流劇塾マスターコース」。これまで受講生によって多くの長編戯曲が生み出されてきました。その作品群から、講師の林慎一郎と高橋恵が選んだ秀作をドラマ・リーディング形式で上演します。


チケット/
700円(前売・当日とも)
【全席自由】


作品紹介/
孤独死した独居老人の部屋を片付けることになったひとりの男。部屋には山と積まれた焼酎の5リットルボトルと映画のビデオテープ。彼はその中から1丁の拳銃を見つけ・・・。
馬鹿な作家に真実の言葉は吐けるのか。人知れず死んだ老人と誰も殺せない男を巡り、生と死、愛と性欲、虚構と現実がとぐろを巻いて、暴走するリビドー溢れる異形の“私戯曲”。

作家プロフィール/
田中浩之(たなか・ひろゆき)
京都を拠点に俳優として活動後、伊丹想流私塾第19期生に入塾。その後、伊丹想流私塾マスターコース第10・11期にて岩崎正裕、林慎一郎に師事。2015年、日本劇作家協会主催の関西版「月いちリーディング」に戯曲『住処と祭壇』が選出。本作『サッカバカナ』は第10期在籍時の執筆作品。


主催/公益財団法人いたみ文化・スポーツ財団、伊丹市
企画製作/伊丹市立演劇ホール
文化庁ロゴH29平成29年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業

青年団 第76回公演『さよならだけが人生か』

平成30年1月26日(金)~29日(月)

平成30年
1月26日(金)19:30★
1月27日(土)14:00/18:00
1月28日(日)14:0018:00
1月29日(月)14:00

★終演後、平田オリザによるポストパフォーマンストークあり。

※1月27日(土)14:00の回につきまして、高校生の団体観劇が
入っております(一般のお客様もご予約頂けます)。

※受付開始/開演の60分前。開場/開演の20分前。


「そのとき日本の演劇界が青年団を発見した」とも言われる劇団の出世作を16年ぶりに再演。

東京都内某所の雨が続く工事現場に折り悪く遺跡が発見される。
遅々として進まない工事。
工事現場の人々、発掘の学生達、ゼネコン社員や文化庁の職員など、様々な人間達がだらだらと集まる飯場に、ユーモラスな会話が、いつ果てるともなく繰り広げられる・・・。

“青年団史上、もっともくだらない人情喜劇”をお楽しみに。


チケット/
一般  3,000円 
ユース(26歳以下)、シニア(65歳以上)  2,000円
高校生以下 1,500円
【日時指定・整理番号付自由席】
※ユース・シニア、高校生以下の方は、当日受付にて年齢・学籍を確認できる証明書をご提示ください。
※未就学児の入場はご遠慮下さい。

伊丹想流劇塾マスターコース 第1期

平成29年5月17日(水)、6月7日(水)、7月5日(水)、8月9日(水)、9月11日(月)、10月18日(水)、12月13日(水)、
平成30年1月31日(水)

各回19:00~21:30


「伊丹想流劇塾マスターコース」は、課題提出を繰り返しながら長編戯曲を執筆する、劇作家養成講座です。
講師はいま関西で最も勢いのある劇作家、林慎一郎と高橋恵。
経験豊富な二人が、実践的なアドバイスを通して執筆に必要なノウハウを伝授します。
優れた作品はアイホールでのリーディング公演や本公演の可能性もあります。
劇団のために日々執筆に励む座付き作家のあなた、戯曲賞受賞を目指す若手劇作家のあなた、そして、新人劇作家としてデビューを目指すあなた!
マスターコースで本格的な戯曲創作に取り組んでみませんか。


対象/長編戯曲執筆を目指すもの。劇作を手掛けた経験があり、さらにスキルアップを目指すもの。高校生以下不可。
内容/
前半の講座では基本的なレクチャーとプロット、シノプシスづくりを行い、後半より本格的な執筆、添削、改稿をへて長編戯曲を完成させる。
募集人数/8人程度
受講料/24,000円(初回納入)


僕は無理に長い戯曲を書く必要はナイと思います。世界を微分できるのであれば短ければ短いほどイイ、とさえ思います。ではなぜ長編戯曲を書くのでしょう。
長編戯曲の「長さ」の単位はなんでしょうか。上演を前提として書くのであれば、それは最初、原稿用紙の枚数で表され、やがて上演する時間へと変換されます。
僕が思うに、長編戯曲の「長さ」とは、座席についた観客の体験する開演から終演までのリニアな時間を歪ませ、ノンリニアな時間に構成し直すために必要な量なのだと思います。

林慎一郎

 

中島らもさん曰く「恋愛は日常に対して垂直にたつ」。恋愛に限らず、ある種の表現というものに出会ったとき、「垂直にたつ」時間を私たちは経験するのではないだろうか。
例えば生活の中で肉体や精神を歪ませるような出来事があったり、澱のようなものが蓄積されたりして、それを払拭するような表現に出会った時、言い当てられたような表現に出会った時、その表現は日常に対して「垂直にたっている」のではないかと私は思う。
演劇はそんな垂直にたっている時間を多くの人との関わりの中で創る作業だ。この上なく面倒で楽しい。戯曲を書くという行為は、垂直にたつ時間を言葉で設計する作業だ。意欲のある人には是非経験して欲しいと願う。

高橋恵

オイスターズ第20回公演
『君のそれはなんだ』

平成30年2月9日(金)~11日(日)

平成30年
2月9日(金) 19:30
2月10日(土) 14:00/19:00
2月11日(日) 14:00

※受付開始・整理券発行は開演の45分前。開場は開演の30分前。
※上演時間は約80分を予定しております。


不条理な状況に追いつめられる人間をドライな会話で浮かび上がらせる「過剰なまでに会話劇」が高い評価を得ている劇団「オイスターズ」。
作・演出の平塚直隆は、劇作家・演出家の登竜門である劇作家協会新人戯曲賞・若手演出家コンクールの最優秀賞をW受賞するなど劇作・演出の双方から注目を集めています。
名古屋を拠点に精力的な活動を続ける彼らの全国4都市ツアーがアイホールに登場!

― 清も濁も賢も愚も全て愛おしく呑み込んで、繊細且つ過剰に吐き出された、会話の双曲線 ―

オイスターズ約1年ぶりの本公演をお見逃しなく!


僕のおばあちゃんは普段からボケをかます事がよくあるので、本当にボケてしまったら違いが分かるか不安だなと思っていたらある日「この世界を救うべく魔王を倒す旅に出たい」と言い出した。これはいよいよマジっぽいので、三十歳にもなって働いていない僕は、家族の中でおばあちゃんの監視役を任される事になった。毎日冒険の旅に出たがるおばあちゃん。仕方なく、今日は天気も良いので朝から魔王を倒す旅に出てみる事にした。言っても足腰が弱いので、この町内で終わるだろうなあと思っていた僕の考えは甘く、どんどん歩みを進めるおばあちゃん。その目にははっきりと魔王の城が見えているようだった。その証拠に僕らの前に立ちふさがる魔物達はどんどん強くなっている気がする。…ふと、ボケているのはおばあちゃんではなく僕ではないかという不安に襲われるが、もはや引き返す道は崩れ落ちていた。おばあちゃんは死期を悟っているので死ぬことなんか怖くないが、僕はまだ死にたくない。やりたいことが山ほどあるのだ。やってないだけで。かくしてオリハルコンの杖で魔物をボコボコに倒して行くおばあちゃんは、ちょっとそこまでのつもりで携帯電話しか持ってこなかった僕に向かってこう言った「君のそれはなんだ」。…なんて勇ましい響きだ。


一般 3,000円
25歳以下 1,500円
高校生以下 1,000円
【全席自由・整理番号付き・日時指定】

※全券種前売・当日同一料金です。
※未就学児童のご入場はご遠慮ください。
※25歳以下、高校生以下の方は入場時、年齢の確認できる身分証明書をご提示ください。


オイスターズ
2008年旗揚げの名古屋の劇団。
「過剰なまでに会話劇」を劇団のスタイルとし、不条理な状況に追いつめられる人間をドライな会話で浮かび上がらせる。
代表・中尾達也。作/演出・平塚直隆は、第16回劇作家協会新人戯曲賞最優秀賞、若手演出家コンクール2011最優秀賞など数多くの受賞歴を誇る。
2016年に上演した『ここはカナダじゃない』は第61回岸田國士戯曲賞にノミネートされた。

極東退屈道場#009『808ハッピャクヤダイエット』

平成30年11月9日(金)~11日(日)

平成30年
11月9日(金)19:30
11月10
日(土)14:00/18:00

11月11日(日)14:00
※11月10日(土)18:00、11月11日(日)14:00の回につきまして、高校生の団体観劇が入っております。(一般のお客様もご予約いただけます。)
※受付/開演の40分前。
※開場/開演の30分前。


独特なモノローグとシーンの断片をコラージュし、ダンス・映像を駆使することで、「都市」の姿を斬新に切り取る「極東退屈道場」。代表である林慎一郎は近年、岸田國士戯曲賞にノミネートされたり、能と現代劇のコラボレーション演劇に取り組むなど精力的に創作を続けています。

今作の舞台は、かつて船の行き来が盛んで”水の都”と呼ばれていた大阪に今もかかるたくさんの「橋」の上です。

橋の上を中年の男が走っている。中年のダイエットが盛んだ。彼らには健康もアルコールも同じ中毒なのだ。
ある日、男は橋の下に暮らすホームレスからビッグイシューを買い、そして丸めた。このバトンを誰に渡そう。もう走ることが当たり前になってしまった。誰かのために走ることにしよう。それが「流行り」だ。そうだ、抗議をしよう。ダイエットに抗議をしよう。

実際に足を踏みしめることで、自分の住んでいる街を身体感覚で手に入れようとする都市生活者を描きます。


チケット
一般前売 3,200円(当日 3,500円)
ペア 5,500円
ユース割引(22歳以下) 2,000円
2回目以降の観劇 0円(WEB予約のみ)
※ペア、ユース割引、チケットは前売・予約のみ取扱い。
※ユース割引の方は、ご年齢を確認できる証明書を受付でご提示ください。
※未就学児のご入場はご遠慮ください。
【日時指定・自由席】

現代演劇レトロスペクティヴ

AI・HALL+内藤裕敬
『二十世紀の退屈男』

平成30年2月22日(木)~26日(月)

平成30年
2月22日(木) 19:30
2月23日(金)  19:30
2月24日(土)  14:00/18:00
2月25日(日)  14:00
2月26日(月)  14:00

受付開始は開演45分前、開場は開演の20分前。


南河内万歳一座の内藤裕敬がアイホールとタッグを組み、自身の初期代表作を新演出、新キャストで上演!

時代を画した現代演劇作品を、関西を中心に活躍する演劇人によって上演する「現代演劇レトロスペクティヴ」。
今年は、南河内万歳一座の内藤裕敬が、自身の初期代表作『二十世紀の退屈男』を、劇団外では初となる新演出で、オーディションによって選ばれた18人の俳優たちとともに、アイホールで暴れ回る!

 

「こいつ、退屈に魂まで売りやがった!」

『二十世紀の退屈男』は、六畳一間の部屋に暮らす青年の孤独と青春残像を、パワフルでエネルギッシュな肉体の乱舞と、“スーパーセンチメンタリズム”と称えられた、情感豊かな台詞で紡ぐ、南河内万歳一座門外不出の初期作品。1987年初演、92年、04年と再演。『唇に聴いてみる』(1984年)、『嵐を呼ぶ男』(1985年)に続く、「六畳一間」シリーズの第三弾として発表。第36回(1992年)岸田國士戯曲賞候補作。


レトロと企画は名乗っているけど、
どうせなら若手と組みたかった。
それも、猛者と。
オーディションに集まった連中が、果して猛者か?! 
モサッとしてたり、モタモタしたり…。
いいや、俺が猛者に仕上げる!
もう、さっ! 猛者になってもらう!
上手な芝居なんて要らないんだ。
そんなの観たいお客さんなんて居ないんだ。
面白い奴が観たいのよ。
面白い生き物を舞台に。
だけど、下手でいいわけないんだけれど…。
まァ見とけ!
目にもの見せてくれる。
稽古場でも、当日、舞台でも…。

内藤裕敬


チケット【日時指定・整理番号付・自由席】
一般/前売3,500円、当日4,000円
U-25(25歳以下)/前売2,800円、当日3,300円
※U-25のチケットご購入のお客様は当日、証明書をお持ちください。
※開場時の入場順は、前売券→電話予約→当日券となります。
※未就学児童のご入場はご遠慮ください。


内藤裕敬(ないとう・ひろのり)
1959年生まれ。南河内万歳一座・座長。79年大阪芸術大学に入学し、故・秋浜悟史教授に師事。
80年、南河内万歳一座を『蛇姫様』(作・唐十郎)で旗揚げ。以降、全作品の作・演出を手掛ける。
また、様々なキャストにより再演を重ねている即興劇『青木さん家の奥さん』やKARA COMPLEX『調教師』(作:唐十郎、出演:椎名桔平・萩原聖人・黒木メイサ 他)や『すうねるところ』『ハルナガニ』(作:木皿泉、主演:薬師丸ひろこ)、『真田風雲録』(作:福田善之)の演出、『魔術』(出演:中山美穂 他)の作・演出など、劇団外での作・演出も多数。
2000年読売演劇大賞・優秀演出家賞。

 


「現代演劇レトロスペクティヴ」とは

1960年代以降の、時代を画した現代演劇作品を、関西を中心に活躍する演劇人によって上演、再検証する企画。現代演劇の歴史を俯瞰し、時代に左右されない普遍性を見出すとともに、これからの新たな演劇表現の可能性を探る企画です。

過去の現代演劇レトロスペクティヴ

2011年 / 2012年 / 2013年 / 2014年  / 2015年  / 2016年


主催/公益財団法人いたみ文化・スポーツ財団、伊丹市
企画製作/伊丹市立演劇ホール
制作協力/株式会社オン・ザ・ラン
協力/ISCplayer[s]、イズム、株式会社エーライツ、株式会社スチール・ウッド・ガーデン、劇団月光斜TeamBKC、劇団ハタチ族、コズミックシアター、シバイシマイ、㐧2劇場、ビックワンウエスト、遊気舎(五十音順)

文化庁ロゴH29平成29年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業

演劇ラボラトリー 空晴プロジェクト
『何度でも、もう一回。』

平成30年3月3日(土)・4日(日)

平成30 年
3月3日(土)19:00 
3月4日(日)12 :00/16:00
※受付・整理券発行/開演40分前。開場/開演20分前。


やりなおしたいなら何度でも。
もう一回もう一回、あの歌をあの恋をあの頃を。
 
お葬式とお正月と結婚式!?―――
田舎の家の広間に集まってくる親戚たち。
いや、親戚かどうかもわからないほど久しぶりの顔も。
誰かが亡くなった? いや、結婚するって聞いた…。
そんな混乱の中、亡くなったはずのあの人まで現れて…。
 
空晴10周年記念・二本立て公演で上演され、
劇団初の再演作品となった『もう一回の、乾杯。』を、
演劇ラボラトリー版に大幅リニューアル。
小池裕之、駒野侃の空晴劇団員2名を加えた、
総勢16名で送るハートフルコメディー。
 
 
料金/【日時指定・全席自由】
前売=1,800円 当日=2,000円
※未就学児童の入場はご遠慮ください。
 
◎出演を予定しておりました小谷慎一朗は、体調不良により、出演を見合わせることになりました。代わりまして、空晴の南川泰規が出演いたします。
 
演劇ラボラトリーとは|
初心者のための演劇実践講座。演技ワークショップと公演を通して、初歩から演劇を学びます。

企画製作/伊丹市立演劇ホール
主催/公益財団法人いたみ文化・スポーツ財団、伊丹市
 
平成29年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業

土曜日のワークショップ
『やってみよう! しげやんバレエ~ちょっとコンテンポラリーダンスもかじります~』

平成30年2月17日(土)〜3月10日(土)

平成30年
2月17日(土)
2月24日(土)

3月3日(土)
3月10日(土)

各回10:00~12:00 ≪全4回≫


通称、なにわのコリオグラファー(振付家)“しげやん”こと、北村成美さんによる初心者向けのダンスワークショップ。バレエの動きを取り入れたエクササイズを“しげやん”流に楽しくレッスン。寒さで丸まった背筋をピンッと伸ばして、バレリーナのように踊りましょう!!     


会場/
アイホール カルチャールームA(2階)

対象/
中学生以上

定員/
15名程度(先着順)

受講料/
一括納入:2,000円(全4回)
※初回時納入。一旦納入した受講料は返金できません。ご了承ください。
1回ずつの単発受講:600円

持ち物/靴下、バレエシューズ(ある方)、動きやすい服装でお越しください。


主催/公益財団法人いたみ文化・スポーツ財団、伊丹市

文化庁ロゴH29平成29年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業

ハイバイ
『ヒッキー・ソトニデテミターノ』

平成30年3月8日(木)~10日(土)

平成30年
3月8日(木)  19:00
3月9日(金)  14:00★/19:00
3月10日(土)  14:00

※受付開始・当日券販売/開演の40分前。開場/開演の20分前。

★3月9日14:00の回は終演後に岩井秀人によるアフタートークがございます。


「どこで生きていたい?」
「ひきこもり」をテーマに、生と死を見つめた名作を、初の岩井秀人主演、ハイバイ本公演として上演!

岩井秀人(撮影:平岩享)

『ヒッキー・ソトニデテミター』は、ハイバイ代表作の一つ『ヒッキー・カンクーントルネード』(2003年)に連なる作品として、主宰の岩井秀人がPARCO劇場に書き下ろし、2012年に初演されました。2015年、韓国での翻訳上演を経て、この度、初の劇団本公演としてアイホールに登場します。

今回初めて、主人公(登美男)を岩井秀人が演じ、2018年大河ドラマ「いだてん」への出演を予定している古舘寛治が初演に引き続きキーを握る登場人物を演じます。映画やドラマでも高い評価を得ている2人の共演も見どころです。

古舘寛治

ひきこもり自立支援団体を取材して書かれ、現在の社会における、生と死をめぐる様々な葛藤や違和感を、笑いを散りばめながらも、生々しく描いた、ビターテイストな作品。お見逃しなく!

 

 

 


ハイバイ  プロフィール

2003年に主宰の岩井秀人を中心に結成。2012年『ある女』で岸田國士戯曲賞を受賞、2017年『夫婦』で第20回鶴屋南北戯曲賞にノミネートされる。

アイホールでは『ポンポン、お前の自意識に小刻みに振りたくなるんだポンポン』(2012)、『て』(2013)、『霊感少女ヒドミ』(2014)、『ヒッキー・カンクーントルネード』(2015)を上演している。


チケット
一般 前売3,500円・当日4,000円
学生 学生3,000円(前売・当日とも。要証明)
【日時指定・整理番号付自由席】

※演出の都合上、開演後はご入場をお待ちいただく場合がございます。
※未就学児童の入場はご遠慮ください。

初演時 ©曳野若菜
初演時 ©曳野若菜
初演時 ©曳野若菜

主催:有限会社quinada  ハイバイ
共催:伊丹市立演劇ホール

劇団テンアンツ 第41回公演
『ヌーのコインロッカーは使用禁止』

平成30年4月13日(金)~16日(月)

平成30年
4月13日(金) 18:00
4月14日(土) 13:00/18:00
4月15日(日) 13:00/18:00
4月16日(月) 13:00
※受付開始・整理券発行/開演の60分前。
※開場/開演の30分前。

チケット/
前売4,500円 当日精算券4,500円 当日券5,000円
【全席自由】

ITOプロジェクト『高丘親王航海記』

平成30年4月20日(金)~22日(日)

平成30年
4月20日(金) 19:30
4月21日(土) 14:00/19:00★
4月22日(日) 13:00/17:00

※受付開始/開演の60分前。開場/開演の30分前。
★終演後、アフタートークを開催。

関西の糸あやつり人形劇に関わる劇団有志によって結成されたITOプロジェクト。夢幻的な劇世界を創り上げる少年王者舘の天野天街と14年ぶりにタッグを組み、異色の人形劇を上演します。澁澤龍彦の遺作であり、集大成と言われる『高丘親王航海記』。
さまざまな人形を遣い、奇妙な幻想の世界を遍歴する親王の物語を多彩に描き出します。


一般 前売3,700円(当日4,000円)
学生 前売2,700円(当日3,000円)
【全席自由】
※学生は要証明書。

東京デスロック+第12言語演劇スタジオ
『가모메 カルメギ』
関連企画/地域交流プログラム

演劇ワークショップ〜コミュニケーションと演劇〜

平成30年5月23日(水)

平成30年
5月23日(水)18:30~21:30

※受付・開場は18:00から。
※開始10分前までに会場にお越しください。


演劇のベースはコミュニケーションです。
俳優同士の演技、作品と観客の関係もコミュニケーションです。
目の前の相手にどうやって何を伝えるのか、それはコミュニケーションの始まりであり、演劇の始まりでもあります。
今回のワークショップでは、日常のコミュニケーションの仕組みから、演劇の仕組みを探ります。
演劇に興味がある方、コミュニケーションって一体何なんだろうと思っている方もぜひご参加ください。

講師/多田淳之介(東京デスロック)

会 場/アイホール カルチャールームA

対 象/演劇経験不問。年齢不問(高校生不可)。

料 金/1,000円

定 員/各回15名 ※応募者多数の場合は抽選。

締 切/2018年5月16日(水)22:00 


東京デスロック+第12言語演劇スタジオ『가모메 カルメギ』
平成30年7月20日(金)~22日(日) 詳細はこちら

助成/文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)| 独立行政法人日本芸術文化振興会
一般財団法人地域創造

主催/公益財団法人いたみ文化・スポーツ財団、伊丹市

伊丹想流劇塾マスターコース 第2期

2平成30年6月13日(水)、7月11日(水)、8月8日(水)、9月26日(水)、10月15日(月)、11月21日(水)、12月19日(水)、
平成31年1月30日(水)

各回19:00-21:30


「伊丹想流劇塾マスターコース」は課題提出を繰り返しながら長編戯曲を執筆する、劇作家養成講座です。
経験豊富な現役劇作家が、実践的なアドバイスを通して執筆に必要なノウハウを伝授します。
優れた作品はアイホールでのリーディング公演や本公演の可能性もあります!
劇団のために日々執筆に励む座付作家のあなた、戯曲賞受賞を目指す若手劇作家のあなた、そして、新人劇作家としてデビューを目指すあなた!
マスターコースで本格的な戯曲創作に取り組んでみませんか。


対象/長編戯曲執筆を目指すもの。劇作を手掛けた経験があり、さらにスキルアップを目指すもの。高校生以下不可。
内容/
前半の講座では基本的なレクチャーとプロット、シノプシスづくりを行い、後半より本格的な執筆、添削、改稿をへて長編戯曲を完成させる。
募集人数/8人程度
受講料/24,000円(初回納入)


僕は無理に長い戯曲を書く必要はナイと思います。世界を微分できるのであれば短ければ短いほどイイ、とさえ思います。ではなぜ長編戯曲を書くのでしょう。
長編戯曲の「長さ」の単位はなんでしょうか。上演を前提として書くのであれば、それは最初、原稿用紙の枚数で表され、やがて上演する時間へと変換されます。
僕が思うに、長編戯曲の「長さ」とは、座席についた観客の体験する開演から終演までのリニアな時間を歪ませ、ノンリニアな時間に構成し直すために必要な量なのだと思います。

林慎一郎


中島らもさん曰く「恋愛は日常に対して垂直にたつ」。恋愛に限らず、ある種の表現というものに出会ったとき、「垂直にたつ」時間を私たちは経験するのではないだろうか。
例えば生活の中で肉体や精神を歪ませるような出来事があったり、澱のようなものが蓄積されたりして、それを払拭するような表現に出会った時、言い当てられたような表現に出会った時、その表現は日常に対して「垂直にたっている」のではないかと私は思う。
演劇はそんな垂直にたっている時間を多くの人との関わりの中で創る作業だ。この上なく面倒で楽しい。戯曲を書くという行為は、垂直にたつ時間を言葉で設計する作業だ。意欲のある人には是非経験して欲しいと願う。

高橋恵