「”古典”を五感で体感する」 能・狂言・文楽・歌舞伎などの古典芸能について木ノ下裕一(木ノ下歌舞伎)や多彩な特別講師陣と共に探求し、「古典の現代化」を実践的に体験しましょう。
「演劇ラボラトリー」は、初心者を対象にした演劇講座です。 今年度までは、演技ワークショップ中心の実践講座を行っていましたが、新装開店の2019年度は、古典芸能の面白さや楽しみ方を学ぶレクチャーや、能・狂言・文楽・歌舞伎の各分野で活躍する俳優・実演者から伝統の技を学ぶ実技ワークショップを行います。 講師は、木ノ下歌舞伎(きのしたかぶき) の主宰・木ノ下裕一 。 木ノ下歌舞伎では、公演ごとに主宰の木ノ下が、歌舞伎台本の編集作業=補綴ほてつ を行います。現存する上演台本や、さまざまな関連文献を参照しながら古典を再解釈し、編纂された補綴台本を基に様々な演出家とタッグを組みながら創作される作品には定評があります。 講座では、木ノ下の補綴の方法なども学び、その集大成として古典芸能の演目を受講生自身の手で現代的にアレンジし、発表します。 古典芸能初心者でも大丈夫。古典芸能に造詣の深い木ノ下裕一を中心に、多彩な特別講師があなたの学びをサポートします。 一緒に、古典芸能の世界に飛び込みましょう! ご参加、お待ちしております。
内容 |古典芸能に関するレクチャー・ワークショップと成果発表会。 ※発表会に際しては、その準備にかかわる裏方の作業も実習します。場所 |アイホール カルチャールームほか 〒664-0846 兵庫県伊丹市伊丹2-4-1 <JR伊丹駅前・阪急伊丹駅徒歩約10分>講座期間 |2019年5月22日(水)~2020年3月25日(水) 原則19時~22時 計40回【日程は下記の表のとおり】 ※ただし、土日祝や公演前の講座日は開催時間変動の 可能性あり。(3月25日以降に詳細をお知らせ) また、2020年3月18日(水)~22日(日)は終日参加が望まし い(応相談)。応募条件/ 18歳以上(高校生不可)心身ともに健康な方。募集人数/ 30名程度受講料/ 40,000円(別途スポーツ安全保険料要)発表会/ 【仕込・リハーサル】2020年3月18日(木)~21日 (土) 【発表会】2020年3月22日(日)
●説明会開催します! 木ノ下裕一さんも参加の講座説明会を開催。 講座でどんなことを学べるの? 演劇ラボラトリーって何をするの? と気になる皆さま、まずは説明会でお待ちしています。お気軽にお越しください。 日程 /2019年3月25日(月)19:00~料金 /無料(事前要申込)会場 /アイホール カルチャールームB申込先 /アイホール TEL:072-782-2000 メール:info@aihall.com ※お名前、ご連絡先、年齢をお知らせください。
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撮影:東直子
今回の演劇ラボラトリーには、二つの柱があります。一つは、古典芸能の魅力を存分に知ること。能、狂言、文楽、歌舞伎を一つひとつ丁寧に取り上げ、座学とワークショップによって多面的に深めていきます。
もう一つは、“ 古典の現代化”を実践的に体験すること。簡単な試作品を作ることに挑戦します。演目選びから、古典に潜む現代的なテーマの見つけ方、台本の編集(補綴)から演劇の立ち上げ方まで、実際に頭や手や身体を動かしながら、一緒に学んでいきます。
年齢、経験は問いません。知的好奇心が高い方なら、どなたでも大歓迎です。全身全霊で、古典と向き合ってくれる方求む、です!
木ノ下裕一
講師/木ノ下裕一 (きのした・ゆういち)
2006年に古典演目上演の補綴・監修を自らが行う「木ノ下歌舞伎」を旗揚げ。代表作に『三人吉三』『心中天の網島』『義経千本桜—渡海屋・大物浦—』など。コクーン歌舞伎『切られの与三』(2018年/串田和美・演出)の補綴を務めるなど、外部での古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。『勧進帳』(2016年)の成果に対して、平成28年度文化庁芸術祭新人賞受賞。平成29年度京都市芸術文化特別奨励制度奨励者。公益財団法人セゾン文化財団ジュニア・フェロー。
■特別講師紹介
レクチャー特別講師プロフィール|
歌舞伎・文楽/日置貴之 (ひおき・たかゆき)(白百合女子大学准教授)
東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。江戸時代末期から明治時代を中心に歌舞伎を研究している。著書『変貌する時代のなかの歌舞伎 幕末・明治期歌舞伎史』(笠間書院、2016年)、『近世日本の歴史叙述と対外意識』(共著、勉誠出版、2016年)など。
能・狂言/横山太郎 (よこやま・たろう)(立教大学教授)
専攻は演劇学(特に能楽)、身体文化研究、芸術思想。主な研究テーマは世阿弥時代から現代に至る能楽の身体技法の歴史的変容を解明すること。このほか、哲学・現代演劇・文学理論・人類学などと能との接点を探る学際的研究を行う。観世文庫調査プロジェクトの一員として観世アーカイブ(観世家所蔵資料のデジタルアーカイブ)公開を手がけている。
実技ワークショップ特別講師プロフィール|
歌舞伎俳優/中村橋吾 (なかむら・はしご)
屋号「成駒屋」。一般家庭から歌舞伎の世界に入るため、平成10年国立劇場第15期歌舞伎俳優研修生となり、平成12年研修終了。平成13年三代目中村橋之助(現・八代目芝翫)に入門し、中村橋吾を名のる。
東京歌舞伎座を中心に全国の劇場、平成中村座、コクーン歌舞伎、海外公演で活躍を重ね平成25年名題昇進。平成26年第20回日本俳優協会奨励賞受賞。
平成20年より、歌舞伎の動きを取り入れた書籍「なりきり歌舞伎体操」(湯浅景元監修・ポプラ社)でモデルを務め、歌舞伎体操教室、歌舞伎を題材にした体験型ワークショップ等の講師を全国で務める。
人形浄瑠璃文楽座・三味線/鶴澤清介 (つるさわ・せいすけ)
公益財団法人文楽協会三味線部技芸員。昭和48年、二代目鶴澤道八に入門。昭和49年、鶴澤清介の名のり朝日座にて初舞台。昭和57年、鶴澤清治門下となる。平成11年に第18回国立劇場文楽賞文楽大賞、平成14年 に芸術選奨文部科学大臣新人賞、平成28年に第51回大阪市市民表彰(文化功労部門)、平成30年に恩賜賞・日本芸術院賞など他多数受賞している。
狂言師/童司改メ 茂山千之丞 (しげやま・せんのじょう)
1986年、『魔法使いの弟子』(NOHO劇団)で初舞台。語学に堪能で近年はNHKテレビの語学番組「プレキソ英語」に“カウドージ”なるキャラクターでレギュラー出演。2013年夏に自らが作・演出を手掛けるコント公演「ヒャクマンベン」、2014年春に100年後の古典を目指す新作狂言の会「新作“純”狂言集マリコウジ」の両プロジェクトを始動させる。2015年にはオペレッタ「メリーウィドウ」(東京、金沢)の脚本・演出を手掛けるなど役者としてだけではなく演出家としても精力的に活動中。2018年12月に三世茂山千之丞の名前を襲名したばかり。
能楽師/田茂井廣道 (たもい・ひろみち)
能楽シテ方観世流能楽師。幼少より河村晴夫師、長じて十三世林喜右衛門師に師事。3歳のとき能「鞍馬天狗」の子方にて初舞台。昭和59年に能「俊成忠度」にて初シテ(主役)を経験した。現在までに「石橋」「猩々乱」「道成寺」「望月」を披く。
新作能「田道間守(たじまもり)」の脚本、製作を担当し、平成26年に兵庫県豊岡で初演。平成30年には豊岡と東京 国立能楽堂で再演。
観世流準職分。重要無形文化財(能楽)保持者。京都観世会、京都能楽会、能楽協会京都支部、林定期能楽会、林同門会に所属。
講師・演出/林慎一郎 (はやし・しんいちろう)
劇作家・演出家。極東退屈道場主宰。『サブウェイ』で第18回OMS戯曲賞大賞、『タイムズ』で第20回OMS戯曲賞特別賞を受賞。『PORTAL』が第61回岸田國士戯曲賞にノミネート。近年は、山本能楽堂の企画「能×現代演劇works」にて作・演出を務め、能演目を題材にした現代劇を創作している。