舞台芸術を学ぶ

演劇 自主企画

伊丹想流劇塾 第1期

劇作家を育てて21年。長い歴史を誇るアイホールの実践戯曲講座がこの度リニューアル!

“塾頭”として塾生たちを率いるのは、関西演劇界を牽引する実力派劇作家・岩崎正裕。
師範は、輝かしい受賞歴を持ち俳優・演出家としてもマルチな活躍を見せるサリngROCKと、古今の神話や民話をモチーフにした独自の作風で人気を集めるごまのはえ。
そして、名誉塾長は、現代演劇を代表する劇作家・北村想。
実力と実績を兼ね備えた劇作家たちがあなたの執筆をサポートします。
戯曲賞受賞で一攫千金も夢じゃない!
熱き挑戦者たちよ、来たれ! 伊丹想流劇塾へ!


「劇」には元々、劇薬、劇職など、はげしいの意味があります。シェイクスピアの戯曲では、必ず劇的に高揚する場面が用意されますが、近代に入って登場するチェーホフの作劇術は静劇と称されることもあり、はげしい出来事は全て、観客が見る空間の外に置かれたりします。さて、2017年の私たちはどんな劇を構想しましょうか。もちろんこの塾では戯曲の創作法を学びますが、劇=芝居全般を見渡して、それぞれの創作法を発見する場でもあります。伊丹想流私塾の方法を踏襲して、短編の添削と書き直しを繰り返します。受講者にとっては劇務となるでしょう。苦闘する仲間と共に、新しい劇作家と成る日を目指します。昨今の世界には「劇」とする材料が溢れていますが、それを描き切るのは容易でしょうか。講師陣一同、最後まであなたにしっかり伴走する覚悟です。

岩崎正裕

作家さんと話していたら「ホン書くんはしんどい」って言ってんの、よく聞きます。私もよく書けなくてしんどいです。そしたら、もう、辞めたらいいやんか、って思いまして。だって私が書くの辞めたって、野菜が採れなくなるわけじゃないし、宅急便が届かなくなるわけじゃないし。そんな大事(おおごと)なことじゃないです。それで、“書かない人生”を生きてみました。そしたら、とっても退屈でした。退屈しのぎにゲームやってみたり映画鑑賞してみたり本読んだり絵描いたり旅行したりしました。そしたら、もうちょっと悩むことやりたいなって思いまして。じゃあ…って。じゃあ、戯曲書くか、ってなりました。私にとって、いちばんのオモシロ退屈しのぎは、戯曲を書くことなんやなぁ、って気づきました。「難しい」は「オモシロイ」に近いんですね。

サリngROCK

師範をつとめる「ごまのはえ」です。私は学生の頃から台本を書き始め今までに四十作くらいの戯曲を書いてきたと思います。誰からも教わらず独学でやってきたので、これから劇作家を志す方々のどれだけお役に立てるか、はなはだ怪しいです。そんな気持ちでおりますが、かと言って謙虚にしていても意味がないので、皆さんの作品を拝読して、色々と偉そうなことを言わせてもらいます。仕事ですから。珍しい動物を観に来るような気持ちで入塾してもらえるとこちらも助かります。よろしくお願いします。

ごまのはえ


期間/平成29年5月~平成30年1月
【講義】5月~12月 原則的に月2回、隔週月曜日19:00~21:30(計15回)
※開講日・・・5月15日(月)
【公演】1月20日(土)・21日(日)
※12月以降の公演準備期間(改訂・稽古立ち合いなど)にも参加のこと。また、公演期間にあたる、1月18日(木)~21日(日)は終日参加が望ましい。
応募条件/男女、年齢問わず。
募集人数/10名程度
受講料/56,000円
※指定テキストの購入費用は含まれません。

【特待生】
条件/2年以上の継続的な活動実績があり、かつ、伊丹想流劇塾で、より一層の研鑽に励みたいという有志に対し、塾頭並びに師範が特に認めた場合に限り「特待生」として入塾を認める。
募集人数/若干名
受講料/30,000円(初回納入)

【学生・ユース】
条件/学生及び25歳以下の者で塾頭並びに師範がとくに認めた者に限る。
募集人数/若干名
受講料/36,000円(2回分納)

講師

塾頭/岩崎正裕(いわさき・まさひろ)
劇作家・演出家・劇団太陽族代表・アイホールディレクター。『レ・ボリューション』で第1回OMS戯曲賞佳作を、『ここからは遠い国』で第4回OMS戯曲賞大賞を受賞。『それからの遠い国』が平成26年度(第69回)文化庁芸術祭優秀賞を受賞。

師範/
サリngROCK(さりんぐろっく)

劇作家・演出家・俳優。02年、劇団「突劇金魚」を旗揚げ。『愛情マニア』で第15 回OMS 戯曲賞大賞を、『金色カノジョに桃の虫』で第9 回AAF 戯曲賞優秀賞を受賞。『漏れて100 年』が第57 回岸田國士戯曲賞にノミネート。

名誉塾長/北村想(きたむら・そう)
劇作家・小説家。これまでの執筆戯曲は200曲をこえる。代表作に『寿歌』、『想稿・銀河鉄道の夜』など。『十一人の少年』で第28回岸田國士戯曲賞受賞。平成26年、『グッドバイ』で第17回鶴屋南北戯曲賞。

申込方法・お問い合わせ

所定の応募用紙に必要事項を記入し、「身辺雑記」(1,200字程度/A4サイズで統一)と82円切手を貼った返信用封筒を同封の上、アイホールまで郵送。
★応募用紙はこちらから[Excel][PDF]

特待生・学生&ユースでの受講を希望する方は下記追加提出書類も合わせてお送りください。
【特待生】
①劇作の履歴がわかるプロフィール
②執筆作品が実際に上演されたことを証する公演チラシ(過去2年分)
③上演戯曲一篇(未上演作品は不可・清書済のもの)
④③の公演企画書(キャスト・スタッフを明記したもの。)
【学生・ユース】
学生証あるいは年齢を証明する書類のコピー

二次審査/平成29年5月7日(日)
※塾頭・師範が選考。一次審査は書類、二次審査は面接による。
宛先/〒664-0846 兵庫県伊丹市伊丹2丁目4番1号アイホール「伊丹想流劇塾」係