舞台芸術を学ぶ

演劇 自主企画

伊丹想流劇塾マスターコース 第1期

平成29年5月17日(水)、6月7日(水)、7月5日(水)、8月9日(水)、9月11日(月)、10月18日(水)、12月13日(水)、
平成30年1月31日(水)

各回19:00~21:30


「伊丹想流劇塾マスターコース」は、課題提出を繰り返しながら長編戯曲を執筆する、劇作家養成講座です。
講師はいま関西で最も勢いのある劇作家、林慎一郎と高橋恵。
経験豊富な二人が、実践的なアドバイスを通して執筆に必要なノウハウを伝授します。
優れた作品はアイホールでのリーディング公演や本公演の可能性もあります。
劇団のために日々執筆に励む座付き作家のあなた、戯曲賞受賞を目指す若手劇作家のあなた、そして、新人劇作家としてデビューを目指すあなた!
マスターコースで本格的な戯曲創作に取り組んでみませんか。


対象/長編戯曲執筆を目指すもの。劇作を手掛けた経験があり、さらにスキルアップを目指すもの。高校生以下不可。
内容/
前半の講座では基本的なレクチャーとプロット、シノプシスづくりを行い、後半より本格的な執筆、添削、改稿をへて長編戯曲を完成させる。
募集人数/8人程度
受講料/24,000円(初回納入)


僕は無理に長い戯曲を書く必要はナイと思います。世界を微分できるのであれば短ければ短いほどイイ、とさえ思います。ではなぜ長編戯曲を書くのでしょう。
長編戯曲の「長さ」の単位はなんでしょうか。上演を前提として書くのであれば、それは最初、原稿用紙の枚数で表され、やがて上演する時間へと変換されます。
僕が思うに、長編戯曲の「長さ」とは、座席についた観客の体験する開演から終演までのリニアな時間を歪ませ、ノンリニアな時間に構成し直すために必要な量なのだと思います。

林慎一郎

 

中島らもさん曰く「恋愛は日常に対して垂直にたつ」。恋愛に限らず、ある種の表現というものに出会ったとき、「垂直にたつ」時間を私たちは経験するのではないだろうか。
例えば生活の中で肉体や精神を歪ませるような出来事があったり、澱のようなものが蓄積されたりして、それを払拭するような表現に出会った時、言い当てられたような表現に出会った時、その表現は日常に対して「垂直にたっている」のではないかと私は思う。
演劇はそんな垂直にたっている時間を多くの人との関わりの中で創る作業だ。この上なく面倒で楽しい。戯曲を書くという行為は、垂直にたつ時間を言葉で設計する作業だ。意欲のある人には是非経験して欲しいと願う。

高橋恵

講師

講師/
林慎一郎
(はやし・しんいちろう)
劇作家・演出家。極東退屈道場主宰。伊丹想流私塾第8期生。第12期から第18期まで同塾の師範を務める。『サブウェイ』で第18回OMS戯曲賞大賞、『タイムズ』で第20回OMS戯曲賞特別賞を受賞。『PORTAL』が第61回岸田國士戯曲賞にノミネート。近年は佐藤信(座・高円寺芸術監督)、内藤裕敬(南河内万歳一座)、松本雄吉(維新派)など多くの実力派演出家とタッグを組んで話題作を発表している。

高橋恵(たかはし・めぐみ)
劇作家・演出家。劇団「虚空旅団」主宰。伊丹想流私塾第4期生。第14期から第21期まで同塾の師範を務める。『誰故草』で第22回OMS戯曲賞大賞を受賞。主な作品にAI・HALL+岩崎正裕共同製作『フローレンスの庭』、ラジオドラマ『芽吹きの雨』など。ドーンセンター主催・第17回女性芸術劇場『光をあつめて』や、メイシアター SHOW劇場vol.11『人恋歌〜晶子と鉄幹』はじめ、劇場プロデュース公演への書き下ろしも多数手がけている。

申込方法・お問い合わせ

所定の応募用紙に必要事項を記入し、「身辺雑記」(1200字程度/A4サイズで統一)と 82円切手を貼った返信用封筒を同封の上、アイホールまで郵送。
なお、伊丹想流私塾及びマスターコース修了生以外の方は、今までに執筆した戯曲(原稿用紙10枚以上・短編可)をあわせてお送りください。(応募書類は返却しません)
★応募用紙はこちらから[Excel][PDF]

二次審査/平成29年5月7日(日)午前
※講師陣が選考。一次審査は書類、二次審査は面接による。

宛先/
〒664-0846 兵庫県伊丹市伊丹2丁目4番1号アイホール「伊丹想流劇塾マスターコース」係

お問い合わせ/
アイホール
 TEL:072-782-2000
 info@aihall.com