舞台芸術を見る

平成29年
9月8日(金)19:00
9月9日(土)13:00★/18:00
9月10日(日)11:00/15:00

★の回は、ごまのはえと写真提供者によるアフタートークを開催します。
※受付開始は開演45分前、開場は開演の30分前

人と人とのつながりが強かった昭和のあの頃。
伊丹発、心あたたまる、ある家族の物語。

伊丹市域の方々からいただいた写真やエピソードを手がかりに、伊丹の歴史を紐解きながら、三年をかけて演劇作品を創作する「伊丹の物語」プロジェクト。

最終年となる今年、ついに長編演劇作品『さよなら家族』が完成！

作・演出は、ニュータウンの何気ない光景に『古事記』から着想を得たエピソードを重ねていく独自の作風で注目されている劇作家、ごまのはえ。

伊丹で豆腐屋を営む、ある家族を主人公に、伊丹の様々な記憶や場所と日本の高度経済成長期における家族の姿が交差していきます。スクリーンに映し出された写真を背景に繰り広げられる、演奏やパントマイムを織り交ぜた舞台演出もみどころです。どうぞお楽しみに！

あらすじ

戦争が終わってしばらくたった１９５５年の春。
ある男女が出会い、家族がはじまりました。
１９７０年の万博の夏。
子供は二人になっていました。いつも喧嘩がたえない騒がしい家族になりました。
やがて、バブルの真ん中１９８６年の秋。
子供たちも大人になり、それぞれに巣立っていきました。
震災があった１９９５年冬の朝。
母は一人、崩れた家にとり残されました。
そして現在。かつて家族が暮らしたところは、今は駐車場になっています。

五つの時代を背景に、伊丹に暮らす家族の歴史を描いたお芝居です。お芝居のなかで伊丹の昔の写真もたくさん使用しています。昔の写真と昔の出来事を眺めながら、今の伊丹、これからの伊丹を感じられる作品です。

ごまのはえ

チケット／
一般3,000円
65歳以上1,500円
学生1,000円
（前売当日共）
【日時指定・全席自由】

※未就学児の入場はご遠慮ください。

「伊丹の物語」プロジェクトについて

伊丹の歴史と記憶を紐解き、演劇作品を創作する三年間のプロジェクト。

■一年目（平成27年度）
写真公募＆茶話会・フィールドワークを行い、その成果として写真とエピソードを市立図書館ことば蔵とラスタホール（市立生涯学習センター）にて展示しました。
詳細はこちら→　https://www.aihall.com/itamiproject_27/

■二年目（平成28年度）
一年目で集めた写真とエピソードをもとに、劇作家のごまのはえが6本の短編作品を創作し、短編集『イタミ・ノート』と題して上演。あわせてホールロビーや市役所・市立伊丹郷町館酒蔵で写真展も開催しました。
詳細はこちら→　https://www.aihall.com/itamiproject_28/

ごまのはえ（作・演出）

1977年生まれ、大阪府枚方市出身。劇作家・演出家・俳優。‘99年、ニットキャップシアターを旗揚げ。京都を拠点に日本各地で活動を続けている。‘04年に『愛のテール』で第11回OMS戯曲賞大賞を、‘05年に『ヒラカタ・ノート』で第12回OMS戯曲賞特別賞を連続受賞。‘07年に京都府立芸術会館の『競作・チェーホフ』で最優秀演出家賞を受賞。

主催／公益財団法人いたみ文化・スポーツ財団、伊丹市
企画製作／伊丹市立演劇ホール
資料提供：伊丹市立博物館、伊丹市立美術館

平成29年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業
助成／一般財団法人地域創造