JRのとある駅。
駐輪場では107台の自転車がひっそりと持ち主を待っている—。
2005年に起こった未曾有の鉄道事故をモチーフにした話題作、待望の再演です。
実際の事件や社会問題を問題にする“社会派”の劇作家として高い評価を得ている小原延之。事故翌年の2006年、「ハイスクールプロデュース」として、伊丹の現役高校生たちと共に創作した本作は、事故に巻き込まれた被害者の証言を元に、生還した少女が「止まってしまったその瞬間」を乗り越え、立ち上がっていく姿を力強く描いた作品です。
事故から間もなく8年。
歳月が明らかにしたあらゆる出来事を取り込み、新しい作品として再構築し、生き続けることの希望を描きます。 |