平成28年6月1日(水) / 6月29日(水) / 7月20日(水) /8月3日(水)
9月21日(水) / 11月16日(水) / 12月21日(水)
平成29年2月8日(水)
各回19:00~21:30
劇作家養成のための戯曲塾「伊丹想流私塾マスターコース」は、 課題提出を繰り返しながら長編戯曲を執筆する実践戯曲講座です。 優れた作品は、アイホールでのリーディング公演や本公演の可能性があります。
新人劇作家としてデビューを目指すアナタ、ふるってご応募ください!
対象/長編戯曲執筆を目指すもの。劇作を手掛けた経験があり、さらにスキルアップを目指すもの。高校生以下不可。
内容/前半の講座では基本的なレクチャーとプロット、シノプシスづくりを行い、後半より本格的な執筆、添削、改稿をへて長編戯曲を完成させる。
募集人数/8人程度
受講料/24,000円(初回納入)
主催/公益財団法人伊丹市文化振興財団・伊丹市
決意或いは覚悟
ともかく、ネットに「You Tube」という利便なものがありますから、そこで、ちあきなおみさんと、70年代の友川カズキさんあたりを聴いてごらんなさい。ちあきさんはご夫君の逝去を理由に引退されてますが、ご本人の持ち歌だけでなく、たくさんの歌謡曲をrespect remake で歌ってらっしゃいます。とりわけ石原裕次郎さんの『赤いハンカチ』などは、こういう編曲による歌い方があるのかと驚愕します。舟木一夫さんの『夕月』も素晴らしい。友川カズキさんの作詞・作曲による『夜に急ぐひと』は、ちあきさんの持ち歌ですが、これが紅白で歌えた時代があったことに驚きます。友川さんは、デビューにあたる『生きているって言ってみろ』(津軽訛りになってます)を聴くべきでしょう。そこで、彼は敵か味方かを考えてみるとイイ。それらを聴いて、なお戯曲を書きたいという決意にゆらぎがなければ、master course にいらっしゃい。
北村想
演劇を志す人は、一度は戯曲を書いてみるとよいです。既存の戯曲について百の言葉を述べるよりも、一度の執筆の過程で分かることがあります。それは自己の「惑い」についてではないでしょうか。暗中模索で書きながら、それでいて他者の視点を持たなければ、上演テキストである戯曲は成立しません。幸いこれを始めるのに遅い早いはないようです。生きている実感のみあればいい。いや、それさえなくていい。格闘するうちに、否応なく実感は生まれます。最短距離で目的地にたどり着きたい人より、わざわざ遠回りを楽しみたい人に、この講座は向いています。
岩崎正裕
僕は無理に長い戯曲を書く必要はナイと思います。世界を微分できるのであれば短ければ短いほどイイ、とさえ思います。ではなぜ長編戯曲を書くのでしょう。
長編戯曲の「長さ」の単位はなんでしょうか。上演を前提として書くのであれば、それは最初、原稿用紙の枚数で表され、やがて上演する時間へと変換されます。
僕が思うに、長編戯曲の「長さ」とは、座席についた観客の体験する開演から終演までのリニアな時間を歪ませ、ノンリニアな時間に構成し直すために必要な量なのだと思います。
林慎一郎
講師
塾長/北村 想(きたむら・そう)
劇作家・小説家。代表作に『寿歌』、『想稿・銀河鉄道の夜』など。『十一人の少年』で第28回岸田國士戯曲賞受賞。平成26年、『グッドバイ』で第17回鶴屋南北戯曲賞。
講師/
岩崎 正裕(いわさき・まさひろ)
劇作家・演出家・劇団太陽族代表・アイホールディレクター。『レ・ボリューション』で第1回OMS戯曲賞佳作を、『ここからは遠い国』で第4回OMS戯曲賞大賞を受賞。『それからの遠い国』が平成26年度(第69回)文化庁芸術祭優秀賞を受賞。
林 慎一郎(はやし・しんいちろう)
劇作家・演出家。極東退屈道場主宰。伊丹想流私塾第8期生。第12期から第18期まで同塾の師範を務める。『サブウェイ』で第18回OMS戯曲賞大賞、『タイムズ』で第20回OMS戯曲賞特別賞を受賞。
申込方法・お問い合わせ
所定の応募用紙に必要事項を記入し、 「身辺雑記」(1200字程度/A4サイズで統一)と 82円切手を貼った返信用封筒を同封の上、アイホールまで郵送。なお、伊丹想流私塾及びマスターコース修了生以外の方は、今までに執筆した戯曲(原稿用紙10枚以上・短編可)をあわせてお送りください。(応募書類は返却しません)
★応募用紙はこちらから[Excel]/[PDF]
二次審査/平成28年5月15日(日)午前
※講師陣が選考。一次審査は書類、二次審査は面接による。
宛先/〒664-0846 兵庫県伊丹市伊丹2丁目4番1号アイホール 「伊丹想流私塾マスターコース」係
お問い合わせ/
アイホール
TEL:072-782-2000
info@aihall.com