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演劇 自主企画

現代演劇レトロスペクティヴ
トリコ・A『ここからは遠い国』

令和元年12月20日(金)~22日(日)

  

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令和元年  
12月20日(金)15:00/19:00
12月21日(土)13:00/17:00
12月22日(日)13:00
※受付は開演60分前。開場は開演の30分前。
★12/21(土)17:00終演後にシアタートークを開催。
ゲスト|岩崎正裕


日本を震撼させた「オウム真理教事件」をモチーフに描いた岩崎正裕の代表作。

今年度で10回目の節目を迎える「現代演劇レトロスペクティヴ」。第一弾は、多彩な活動で注目を集める「トリコ・A」が岩崎正裕の代表作を上演します。『ここからは遠い国』は、「地下鉄サリン事件」(1995年)の翌年に199Q太陽族(現・劇団太陽族)がアイホールで初演。20世紀末の日本に漂う不安感を描くとともに、家族のつながり、本当のしあわせ、生きる意味といった普遍的な問いを投げかけた作品です。第4回OMS戯曲賞を受賞するなど高い評価を得、初演から20年以上たった現在も様々な団体で上演され続けています。

当館ディレクター・岩崎正裕の不朽の名作を、気鋭の演出家・山口茜が丁寧に立ち上げます。中堅からベテランまでのバラエティ豊かな俳優陣に、オーディションで選出した若手俳優を加え、新時代に新たな視点で生まれる『ここからは遠い国』にご期待ください。


■チケット/
一般/前売3,000円    当日3,500円
25歳以下/1,000円(前売・当日とも) 
ペ ア/5,000円 (前売のみ)  
初回割引/2,500円(12/20(金)15時のみ対象・前売のみ)
【日時指定・整理番号付・自由席】
※25歳以下は当日、要証明。
※ペア券は劇場と劇団でのみ取扱。
※未就学児童の入場はご遠慮ください。


■あらすじ

大阪近郊の小さな工務店。ガレージに置かれたままになっている軽トラックの中で、長男・ヨシマサが一日中閉じこもっていた。世の中を変えることができると信じてとある教団に身を投じた彼だが、警察に摘発され、再び教団へ戻るか現実の生活に戻るか、どこへ行けばいいのか迷うしかない。そんな彼を、公安警察の刑事はスパイとして利用しようとつけ狙う。やがてヨシマサの苦悩は、学生演劇をやっている妹から借りた戯曲『ハムレット』の台詞から『三人姉妹』のアンドレイの台詞へと重なっていく…。

 

■演出より

地下鉄サリン事件が起きた時、私はまだ高校生で、阪神淡路大震災の衝撃が冷めやらぬ中、そのニュースをテレビで見た。世の中にはたくさんの事件が起きるが、オウム真理教は私にとって「あまりピンとこない」事件だった。一方、作家の岩崎さんにとってはどうしても取り組まなければならない作品だったという。当時の私は小劇場を見たこともなく、したがって『ここからは遠い国』が事件からたった1年後に上演されたことも知らなかった。当時、皆がオウムを恐れる中、岩崎さんは命をかけて上演に挑んだ。私は「show forth」という合唱曲の歌詞が「彰晃」に聞こえると言って友達と笑っていた。それから20余年。岩崎さんは何とか生き延び、私はこの、全く手触りのない「と思っている」作品に取り組むことになった。この偶然を社会的な必然に変えるのが、演出家としての仕事だと私は思う。

山口 茜

 

■プロフィール

岩崎正裕(いわさき・まさひろ)
1963年三重県生まれ。劇作家・演出家。「劇団●(コーダマーク)太陽族」代表。1982年に大阪芸術大学舞台芸術学科の学生で「劇団大阪太陽族」を結成。90年に「199Q太陽族」と改名、2001年から現在名で活動。社会的な事件や現象をモチーフに、現代人のもつ閉塞感と猥雑な人間関係を描いた作品に定評がある。94年に『レ・ボリューション』で第1回OMS戯曲賞佳作を、97年に『ここからは遠い国』で第4回OMS戯曲賞大賞を受賞。また、2014年に『それからの遠い国』が第69回文化庁芸術祭優秀賞(関西の部)を受賞。劇団活動のほか、各地の公立ホールでの演出や、中高生や一般市民を対象にした演劇ワークショップの講師など舞台芸術普及活動も広く展開している。現在、大阪芸術大学短期大学客員教授のほか、2008年からアイホール・ディレクターを務める。

山口茜(やまぐち・あかね)
劇作家、演出家。合同会社stamp代表。2003年に『他人(初期化する場合)』で第10回OMS戯曲賞受賞。07年に若手演出家コンクール2006最優秀賞受賞、07年~09年の2年間、文化庁新進芸術家海外留学制度研修員としてフィンランドに滞在。12年に文化庁芸術祭新人賞受賞。15年利賀演劇人コンクール優秀演出家賞一席受賞など、受賞歴多数。2016年より3年間、セゾン文化財団シニアフェロー。代表社員を務める合同会社stampでは「トリコ・A」および「サファリ・P」での作品創作・上演のほか、演劇的手法を使ったワークショップ等を精力的に実施している。</p

トリコ・A
山口茜が手掛ける劇作および演出作品の上演を目的に、公演の都度、出演者・スタッフを集めて活動。東京国際芸術祭リージョナルシアターシリーズ、精華小 劇場オープニングイベント、大阪芸術創造館クラシックルネサンス、愛知県芸術劇場演劇祭、アトリエ劇研演劇祭などに参加。 近年はアクセシビリティサービスとして、無料の託児サービス、聴覚障害の方のための字幕サービスなどを実施。今後、音声ガイド等取り扱うサービスを広げていきたいと考えている。

『私の家族』より 撮影:松本成弘

主催/公益財団法人いたみ文化・スポーツ財団、伊丹市
企画製作/伊丹市立演劇ホール
助成/
文化庁文化芸術振興費補助金
(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会

 

 

作・演出・出演等

■作/
岩崎正裕

■演出/
山口茜

■出演/
岡田菜見(fullsize)
小島翔太(プロトテアトル)
早織
佐々木ヤス子(サファリ・P)
しんえな
神藤恭平(DanieLonely )
菅一馬
高杉征司(サファリ・P)
中筋捺喜(うさぎの喘ギ)
村木よし子(劇団☆新感線)
や乃えいじ(PM/飛ぶ教室)

チケット取扱・お問い合わせ

■チケット取扱/
アイホール 
 オンライン
  ※観劇ポータルサイト「カンフェティ」への
   会員登録(無料)要。
  ※セブン-イレブンでのチケット発券
   (別途発券手数料要)
 窓口・電話予約 072-782-2000
  ※9時~22時/火曜休館
ローソン [Lコード:55653] 
 https://l-tike.com/
 0570-084-005(Lコード予約/24時間) 
 0570-000-407(オペレーター予約/10時~20時)
 ローソン・ミニストップ店頭Loppi
カンフェティチケットセンター
 TEL:0120-240-540(平日10時~18時)
トリコ・A
 WEB http://stamp-llc.com

■お問い合わせ/
アイホール
 TEL:072-782-2000 
  ※9:00~22:00/火曜休館
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トリコ・A
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