舞台芸術を見る

演劇 自主企画

伊丹想流私塾第21期生公演『武芸帖』

平成29年3月4日(土)~5日(日)

チケット発売日
1月28日(土)

AI・HALLオンライン予約はこちら

平成29年
3月4日(土) 19:00
3月5日(日) 14:00

※受付開始/開演の40分前。
※開場/開演の20分前。

実践戯曲講座「伊丹想流私塾」。北村想塾長のもと、筆力を磨いてきた塾生たちが、関西で活躍する俳優・演出家の協力を得て“卒塾公演”に挑みます。

伊丹想流私塾を今期で退任される塾長より、最後のお題として十名の劇作家に与えられたのは、それぞれ異なる十個の「タイトル」。
今回、塾生たちはその中から選んだタイトルで書き始めました。
戯曲執筆の“武芸百般”に触れた劇作家たちの闘いぶりを刻んだ『武芸帖』、その勝負の行方やいかに?

趣向を凝らした短編戯曲10作品の連続上演をお見逃しなく。


わたくし失くして故郷の空はそれでも青い

擬似的な「生き死に」を経験するなら賭博がある。博打もひとつの〈勝負〉であるからには、勝てば生き、負ければ死ぬ。心情的に生き死にを賭すという命懸けのgameだからこそ、ひとは賭け事にハマル。「命を賭ける」というのは危険のようにみえて、いや、まさに危険なのだが、けっこうオモシロイものなのだ。「そこに山があるから」登山家は山に登るらしいが、あれだって立派な博打だ。登りきれば勝ちだが、遭難して死ねば負け。けれど、それがオモシロイんだろ。

擬似的な〈勝負〉ではなく、この世に生まれたということは、逃れられぬ「死亡宣告」を受けたワケだから、生きていくということはもはや負けるを覚悟の〈勝負〉の中にその身を置くということになる。人生はそういう固有の、あっけらかんとした絶望と明るい虚無の『武芸帖』なのだ。人生に対して「なぜ生きるのか」「如何に生きるのか」という問いかけは出来るが答は無い。何故なら「この世」というのが何のためにあるのかワカラナイからだ。ここに至れば「あの世」「来世」「死後の世界」の有無などは論外。だって「この世」の存在理由がワカンナイんだから。人生相手の勝負は勝つことは出来ないが、これを倒すことは出来る。「人生を倒す」こと、これぞ、生きるという「武芸」の真骨頂なのだ。ところで、私は二十一年目にして、この塾の塾長を退任するが、老兵は死なず云々などという気持ちは毛頭ナイ。だいたい、私はまだ現役の劇作家だ。よって私の『武芸帖』は未完のまま続いていく。

北村想


チケット/
前売1,500円
当日1,800円
【日時指定・全席自由】
※未就学児の入場はご遠慮ください。


【出演者変更のお知らせ】

本公演に出演を予定しておりました、中田美優さんに代わり、劇団赤鬼の橋爪未萠里さんが出演することになりました。

中田さんの出演を楽しみにしていらしたお客様には、心よりお詫び申しあげます。何とぞご理解いただき、ご了承くださいますようお願い申しあげます。


主催/公益財団法人伊丹市文化振興財団、伊丹市
 平成28年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業

公演情報

監修/北村想

総合演出/高橋恵(虚空旅団)

演出/
ごまのはえ(ニットキャップシアター)
高橋恵(虚空旅団)
林慎一郎(極東退屈道場)
上田一軒(スクエア)
はしぐちしん(コンブリ団)

作/
伊丹想流私塾第21期生
井上明紀
加藤亜弓
杉本和音
高木由起
土居裕美子
英衿子
陽之新雪
松永恭昭
山野博生
山本禎顕

出演/
香川倫子(コンブリ団)
楠 海緒
小坂浩之
佐藤さわお
西分綾香(劇団壱劇屋)
西村麻生(VOGA)
橋爪未萠里(劇団赤鬼)
日詰千栄(は・ひ・ふのか)
福井千夏
松原一純(A級MissingLink)
村尾オサム(遊劇体)
森口直美(パプリカン・ポップ)
森本研典(劇団太陽族)
山田まさゆき(突劇金魚)

申込方法・お問い合わせ

チケット取扱/
アイホール
 窓口
 電話予約 TEL:072-782-2000
 メール予約 info@aihall.com
 ※「お名前・ふりがな・来場日時・連絡先」を明記のうえ、来場前日24時までに申込ください。こちらからの返信をもってご予約完了とします。アイホールからのメールの受信設定をお願いします。
 オンラインチケットサービス
 ※要事前登録(無料)。
 ※セブン-イレブンでのチケット発券(別途手数料が必要)。
カンフェティチケットセンター
 TEL:0120-240-540(平日10:00~18:00)