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提携公演 演劇

劇団態変 第66回公演

さ迷える愛 [序]
『翠晶の城』

平成30年1月13日(土)~14日(日)

  

平成30年
1月13日(土)18:00★1
1月14日(日)13:00★2 /17:30
★印=終演後に金滿里とゲストによるアフタートークあり
 ★ 1 ゲスト=内田樹氏(思想家・凱風館館長) 
 ★2ゲスト=サイトウマコト氏(舞踊家)
受付開始/開演の60分前
開場/開演の30分前


photo by bozzo

主宰・金滿里の「身体障碍者の障碍自体を表現力に転じ、未踏の美を創り出すことができる」という着想に基づき、身障者自身が演出し、演じる劇団として活動する、劇団態変。

5年ぶりのアイホール登場となる本公演では、金滿里作・演出による新シリーズ〈さ迷える愛 〉の第一弾をお送りします。

2018 年の始まりにふさわしい、真正面から愛を生きるためのエスキース。どうぞ、ご期待ください。


〈さ迷える愛 〉シリーズとは
劇団態変の身体が、いよいよ「愛」に向かう時が来た。

「愛」を語り合える相手を探し、自分達が安心できる空間を創っていく事は、生存の為の本能的行為。
その「愛」は、ともすれば自分も相手も縛るものとなり、排他的にもなる。
方向如何によって、正義と悪が瞬時に変わってしまうものである。
AI 時代の到来と言われる昨今、人間の心が持つ「愛」はその存在意義を、大切に検証されるものになる。
人としての感情を経済で売り飛ばす、その心の隙間にいつの間にかあってしまう愛は、本物かどうか…? 
普遍的な心理として「愛」を問うことに、今こそ臆せず向き合っていく時。〈さ迷える愛〉としてシリーズを開始、その始めとして、序をここにお届け致します。

 

『翠晶の城』について
現代社会に存在するひとつの境界線を探る作品
シリーズ第一弾となる本作品では、城というメタファーを用い、現代社会を表現しようと試みます。

それは、冨や欲望、厚い城壁、孤独な空間。個人レベルでも国家レベルでも、外部との交わりをシャットアウトすることで己の生命を長らえさせようと、自分の城を要塞化する戦略がまことしやかに語られている。
対して、己が肉体をさらして外に向かい、個として立つ時は、肉体というものも一つの城として意識されるのではないだろうか。身一つで他者とぶつかりあうことで何かを生み出す新たな関係性を見出し、内と外に自由に行き来の生まれる開かれた城。
『翠晶の城』は、そのどちらにも転ぶ危うい境界線を描き、城の意味を探る作品です。


抽象身体表現と音の空間が映し出す、心の姿とは
       
態変の身体と共に作品を創るのは、中島直樹のコントラバスと、かつふじたまこの作る「音」。
人間の心の機微に触れる低音と、子供が持つ遊び心を呼び覚ます「音」が、幅広い空間を演出します。
態変の抽象的身体と絡み合い、境界線の上でめまぐるしく変化する人の心の有り様を映し出す意欲作です。


チケット/
一般 前売  3,500円(当日4,000円) 
障碍者・介助者・シルバー(70歳以上)  前売3,000円(当日3,500円)
U-22(22歳以下) 前売2,000円(当日3,000円)
【日時指定・全席自由】

※劇団態変賛助会員証提示で各500円受付にて払戻し

※各種割引は劇団のみ取扱・当日受付にて要証明書提示

※障碍者割引は障碍者手帳をお持ちの方・介助者は障碍者と同伴の方おひとりまで。

※車イスのまま観劇いただける席は、席数限定。劇団態変へ要事前予約


photo by bozzo

プロフィール
芸術監督 金滿里
日本で活躍した韓国古典芸能家・金紅珠の末の娘として生まれる。3 歳でポリオに罹患、全身麻痺の重度身障者となる。
1974 年日本で初の24 時間他人介護による障碍者の自立生活を障碍者運動の活動の中で開始。
1983 年劇団態変を旗揚げ。身体障碍者の障碍そのものを表現力に転じた身体表現芸術を世界に先駆けて創出してきた。劇団態変では、一貫して芸術監督を務め、これまで一作を除く、全作品の作・演出を手掛けている。また、自らのソロ公演を含めたほとんどの作品に出演もしている。 2017 年10 月金滿里ソロ『寿ぎの宇宙』東京公演で平成28 年度文化庁芸術祭参加。
著書 「生きることのはじまり」(筑摩書房)
   「私は女」(金満里・岸田美智子 共著) (長征社)
  「身体をめぐるレッスン(1) 夢みる身体」(鷲田清一編) 寄稿(岩波書店)
映画出演 「靖国・地霊・天皇」大浦信行監督(2014 年)

公演情報

作・演出・芸術監督/金滿里
演奏/中島直樹(コントラバス)
音/かつふじたまこ

出演/
金滿里
小泉ゆうすけ
下村雅哉
向井望
松尾大嗣 
小林加世子
渡辺綾乃

チケット取扱・お問い合わせ

チケット取扱/
劇団態変
TEL:06-6320-0344
メール:taihen.japan@gmail.com
ホームページ:http://www.ne.jp/asahi/imaju/taihen/

Confetti(カンフェティ) (一般チケットのみ)
http://confetti-web.com/taihen
TEL:0120-240-540(平日10:00~18:00)
※セブンイレブンで支払・チケット発券(手数料216円)

アイホール(一般チケット、電話予約のみ)
TEL:072-782-2000

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