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提携公演 演劇

劇団太陽族 『囚われし女たち』

令和2年9月11日(金)~13日(日)

  

令和2年
9月11日(金)19:30
9月12日(土)15:30/19:30
9月13日(日)11:30/15:30
※受付開始/開演の60分前
※開場は開演の30分前

●9月12日(土)15:30の回につきまして、前売・予約の受付を終了しました。


関西の実力派劇団「劇団太陽族」が、山代巴の自伝的小説『囚われの女たち』を題材に描く新作を上演。

舞台は戦時下の広島、三次女囚刑務所。
そこには放火犯、窃盗犯、思想犯、さまざまな罪で投獄された女たちが暮らしている。
女たちはなぜ罪を犯さざるをえなかったのか。
なぜ時代の波にのまれていくしかなかったのか。

女性の目線から、貧困や差別、戦争や病気…、さまざまな問題をあぶり出し、そしてその問題は現在にも通じていることを問いかける物語。

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 ここのところ、実在の「場」にまつわる物語を書くことが多い。昨年は三重にある小さな島にも出かけたし、広島の爆心地にも立った。今年に入っての北九州滞在制作では、やたらと小倉の街を歩き回ったが、その公演は中止を余儀なくされた。その場所に立って、見渡し見上げて、匂いを嗅いで、それを頼りに着想を練る。残念ながら、今はそれも出来そうにない。
 今回は戦時下の広島にあった三次女囚刑務所が舞台となる。三次はみよしと読む。霧の名所とのことである。閉じ込められた女たちの友情の物語となるだろう。この刑務所は戦後閉鎖され、劇場に建て替えられ、今は「三次もののけミュージアム」になっている。曰くのある土地は公共施設になることが多いようだ。何故「もののけ」なのか調べてみると、江戸時代中期、この地に現れた妖怪たちの物語「稲生物怪録(いのうもののけろく)」が広く知られていることが分かった。その一大絵巻が博物館に収蔵されている。どうにもこうにも、その場に行きたい衝動に囚われる。
 目に見えぬもののせいで閉じ込められる現代の私たちと、この場所と歴史を重ねて、想像を膨らませるしかないのだろう。多くのことが変貌して行く時代、私たちは試され、試し続ける。

岩崎正裕

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チケット/
一般|前売3,300円(当日3,600円)、
U-22(22歳以下)|前売2,000円(当日2,300円)、
ペア割引5600円(前売・劇団予約のみ)
【日時指定・自由席】
※22歳以下は要証明
※チケット記載の整理番号順でのご入場。
前売券ご購入のお客様を優先してご案内します。

作・演出・出演等

作・演出/
岩崎正裕

出演
岸部孝子
佐々木淳子
篠原裕紀子
桐子
冨田和
中西由宇佳
韓寿恵
森本研典

チケット取扱・お問い合わせ

チケット取扱/
劇団太陽族
TEL・FAX:06-6923-8615
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taiyozoku@osaka.email.ne.jp
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