振付・出演:ジョセフ・ナジ
音楽・演奏/アコシュ・セレヴェニ
日本で生まれたミステリアスな旅のはじまり
神聖なるものの象徴であると同時に、不安や恐怖をも操る謎めいた存在 ─ カラス。日本滞在中に偶然出会った一羽のカラスとの物語が、森羅万象に命が宿るナジの生まれ故郷 ─ 今は亡き祖国ヴォイヴォディナの原風景と重なりあい、ダンスの新たな地平を開く。繰り返す生と死の、夢と現実の、神と悪魔の、相反する全ての連鎖をつかさどる漆黒のカラスが、いま再び日本へと舞い降りる。
それは儀式のような、ジョセフ・ナジ渾身のソロパフォーマンス
『ヴォイツェック』『ハバククの弁明』『遊*ASOBU』と、東洋的な香り漂う摩訶不思議な世界観で観客を魅了してきたジョセフ・ナジの最新作は、アビニョンフェスティバルが絶賛した、ダンスを越えたプリミティブな力に溢れるステージ。研ぎ澄まされた高い英知を持つ一方で、時に滑稽な仕草が憎めないカラスをテーマに、振付家としてだけでなく、美術家としても才能を発揮するナジが、まさに全身全霊を注ぎこむダンスとアートの融合が目の前に広がる。数々の作品で熱い共犯関係を築いてきた孤高のジャズ・ミュージシャン アコシュ・セレヴェニを迎え、驚きと不思議な 懐かしさに溢れる奇想天外な舞台に我々はナジのメタモルフォーズを目撃する!
2008年6月 テアトル・デ・ブッフ・デュ・ノール(仏)で初演。「ジャズ・ノマドフェスティバル~声は自由」
2010年3月 ロング・ヴァージョンが、テアトル・フォーラム・メイラン(スイス)で改訂初演。
2010年7月 第64回アビニョンフェスティバル[正式招待作品]
◎ジョセフ・ナジ │ Josef Nadj [振付・出演]
旧ユーゴスラヴィア(現セルビア)のカニジャ生まれ。大学で美術史と音楽を学ぶ傍ら武道や演劇にいそしむ。演劇の師の勧めでパリに渡り、パントマイムをマルセル・マルソー、エティエンヌ・ドゥクルーに師事するとともに、マーク・トンプキンス、カトリーヌ・ディヴェレス、フランソワ・ヴェレらのダンス作品に参加。86年、自らのカンパニー“テアトルJEL”を設立し、『カナール・ペキノワ』(87)を発表。95年、フランス国立オルレアン振付センター設立に伴い、芸術監督に就任。デビュー以来、演劇的で詩的なユーモアに溢れる独創的なスタイルのステージで世界中に熱狂的なファンを集める。06年、アビニョン演劇祭のアソシエイト・アーティストを務め、オープニングプログラム『遊*ASOBU』(世田谷パブリックシアターとの共同制作)で日本人ダンサー・舞踏家を起用、世界5ヶ国15都市をツアーし一大センセーションを巻き起こした。振付家としてはもとより、立体作品や絵画、デッサンなど、美術家、写真家としても活躍している。
(c)Tsukasa Aoki
◎アコシュ・セレヴェニ │ Akosh Szelevényi [音楽・演奏]
ハンガリー出身。幼少よりクラシックや民族音楽を学び、17歳でジャズ・ミュージシャンとしてデビュー。80年代にフランスに渡り、スティーブ・レイシー、デューイ・レッドマンらと出会う。フリージャズ、即興ジャズの分野で活躍する一方、由緒あるフランス国立サーカス学校卒業公演や数々の舞台・映画への楽曲提供、伝説的ロックバンド ノワール・デジールのサポートメンバーを務めるなど、多方面で活躍。03年、『ハンガリーの夜/エデン』でジョセフ・ナジに楽曲を提供。以降、『遊*ASOBU』(06)、『嵐の後の風景』(06)、『エントラクト』(08)、『Sho-bo-gen-zo(正法眼蔵)』(08)の音楽を担当。ナジが最も信頼を寄せるミュージシャンの一人。
(c)Matthias Creutziger
2012年2月25日(土)19:00開演、26日(日)14:00開演
*開場は開演の30分前。開演1時間前より受付開始
*2月25日(土)の回終了後、ジョセフ・ナジによるトークあり。
*演出の都合により、開演後の途中入場を制限させていただく場合がございます。会場へはお早めにお越しください。
◎料金(整理番号付き自由席)
一般:3,800円
シニア(60才以上):2,500円
学生&ユース(25才以下):2,000円
*シニア、学生&ユース券のお客様は、当日受付にて学生証か年齢の分かる書類をご提示ください。
*未就学児童の入場はご遠慮ください。
*前売券完売の際、当日券の発売はいたしません。
[チケット取り扱い]
チケットぴあ:0570-02-9999 (Pコード:417-234)http://t.pia.jp/
アイホール:072-782-2000(窓口販売のみ)
◎会場・お問い合わせ:アイホール(伊丹市立演劇ホール)
〒664-0846兵庫県伊丹市伊丹2-4-1
Tel:072-782-2000 Fax:072-782-8880
Mail:info@aihall.com Web:
http://www.aihall.com Twitter:
http://twitter.com/ai_hall/
火曜日休館 JR伊丹駅前/阪急伊丹駅より東へ徒歩7分
関連企画
*詳細、申込みは1月11日より
「 ジョセフ・ナジ ダンスワークショップ」
2月27日〈月〉、28日〈火〉 19:00 – 22:00
※定員に達しました(以降はキャンセル待ちのみの受付となります)
レクチャー「フランスのコンテンポラリーダンス その発展を支えた文化政策の視点から」
講師:藤井慎太郎(早稲田大学文学学術院教授)
2月26日〈日〉 15:30 –17:00 無料
「ダンスを書く! –はじめての現代ダンス鑑賞講座–」
講師:森山直人(演劇批評家・京都造形芸術大学舞台芸術学科教授)
2月22日〈水〉、29日〈水〉 19:00 – 21:00
3月14日〈水〉 19:00 – 22:00
地域を結ぶ「みんなの劇場」創造事業 アイホールダンスコレクション vol.67
主催:公益財団法人伊丹市文化振興財団・伊丹市
助成:財団法人アサヒビール芸術文化財団、アンスティチュ・フランセ
協賛:エールフランス航空
協力:東京日仏学院
後援:在日フランス大使館
文化庁 平成23年度優れた劇場・音楽堂からの創造発信事業
国内ツアー
2月15日〈水〉、16日〈木〉、17日〈金〉世田谷パブリックシアター (東京)
2月21日〈火〉、22日〈水〉愛知芸術文化センター (愛知)
3月3日〈土〉、4日〈日〉金沢21世紀美術館 (石川)
3月9日〈金〉、10日〈土〉富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ (埼玉)
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