松田正隆と平田オリザ、90年代に日本演劇界を席巻した二人の若い才能による画期的なプロジェクトとして、
『月の岬』は1997年に初演されました。
平田オリザが京都に長期滞在して若手演劇人たちと製作した本作は、
当時まだ珍しかったアーティスト・イン・レジデンスの希有な成功例としても伝説を打ち立てました。
松田が故郷の長崎弁を用いて描く土着的な世界と、
そのテキストを現代口語演劇的に解体・再構築した平田の
演出技法のコントラストが高く評価され、第5回読売演劇大賞最優秀作品賞・優秀演出家賞を受賞。
今回は青年団の本公演として、2000年の再演以来、12年ぶり、待望の再々演となります。
★平田オリザによるアフタートーク
6月22日(金)19:00の回、終演後のアフタートークに『月の岬』作者の松田正隆さんをお迎えします。
☆特別リーディングイベント
太宰治作『皮膚と心』より
出演:内田淳子 演出:平田オリザ
女優・内田淳子が平田オリザ演出で語る、女性という「生き物」の姿。
内田自身も「演劇以上に難しく、演劇より自由だ」と言うリーディングの世界を、
併せてお楽しみください。
※無料。当日、『月の岬』をご観劇のお客様のみご覧いただけます。
※上演時間30分程度を予定。 |