2003年に岩井秀人を中心に結成。
16歳から20歳まで引きこもりだった岩井の、シリアスで個人的な体験を、
演劇を介して“生々しいけれど笑えるコメディ”に変換。
先頃、初めてのテレビドラマ脚本で2011年度の向田邦子賞を受賞。
日常を軽妙な台詞で描く、その筆力は折紙付きです。
本作は地味ながらも、ハイバイが「年齢ギミック」「トラウマ遊び」という
一つの方向を見いだした記念碑的作品の再演です。
ファミコン好きの少年が、恐ろしいファミコン屋で騙されたことから、
兵隊さん達の妄想に襲われる超常体験などを経て
家族や友人のありがたみを知ります。
また、お母さんはコミュニティ誌のライターとして市民劇団の見学に行き、
演劇の怖ろしさを知ることになります。
主演に荒川良々(大人計画)を迎えて、
過剰に溢れる七色の自意識をエッジ利かせて、ぐりぐりと描きます。 |