作・演出の林慎一郎による個人プロデュースユニット、極東退屈道場。
昨年は、『サブウェイ』で第18回OMS戯曲賞受賞のほか、王子小劇場(東京)での「佐藤佐吉演劇賞2011」を席巻するなど、関西の若手のなかでも急成長を遂げている注目のユニットです。
近作では、「ザッピングメタフィクション」と称して、独特なモノローグとシーンの断片をコラージュすることで、可笑しくも鋭く現代を浮かび上がらせます。
コインパーキングを利用する人々にとっては、駐車そのものが目的なのではありません。もちろん、車を駐めるのは、その街であれやこれやをするためです。
ですから、“駐車という行為”に発生する価値は、都市独特のものと言えましょう。
コインパーキングを「都市の箱庭」と位置付け、都市生活者たちの消費や生産活動のために費やされる時間が沈殿していく風景を原点に置き、可笑しくも壮大なフィクションとして描く新作です。
作品コンセプト動画 http://www.youtube.com/watch?v=12DMCdOGukI |