ニットキャップシアターは、ごまのはえが描く物語性の強い戯曲を、楽器演奏やダンスなどの舞台手法を用いて、イマジネーション豊かな作品として発表しています。
今作は、『ヒラカタ・ノート』(第12回OMS戯曲賞特別賞)、『ピラカタ・ノート』に続く、実在の町「ヒラカタ」がモデルのシリーズ第三弾。
日本がまだ若かった頃のお話。大きな丘を切り開いて作られた団地には、沢山の家族が住んでいる。そのひとつに「マヨワ」の家族もあった。
「マヨワ」とは、『古事記』に登場する少年王の名前。
実父を王に殺され、母を后にされたことを知った幼いマヨワは、復讐のために王殺しという大罪を犯し、わずか7歳でこの世を去ったという。
古代の少年の切実な息づかいを、現代の世界に通わせる、荒廃と再生の物語。 |