燐光群の創立30周年記念第二弾は、2011年に坂手洋二が劇団民藝と大滝秀治のために書き下ろした『帰還』。
高い評価を得た本作を、作者のホームグラウンド・燐光群で、作者自らの演出で上演します。
男が何十年ぶりかに訪れたのは、ダムの新設工事により、間もなく水底に沈む思い出の地。二転三転するダム建設の方針転換に、翻弄される地元住民を目の当たりにした彼は、
自身が過去にやり残した「任務」と向き合うことに―。
まだ未来が定まらぬ、高度経済成長期に入る前の1950年代の日本から、この国の戦後史と現在にも繋がる精神の彷徨いを描きます。 |