劇団太陽族
『血は立ったまま眠っている』【初演:劇団四季(1960年)】
作/寺山修司 演出/岩崎正裕
出演/野田晋市(リリパット・アーミーⅡ)、石橋和也、中西由宇佳、鈴村貴彦(南河内万歳一座)、隈本晃俊(未来探偵社)、
岸部孝子、篠原裕紀子、韓寿恵、あらいらあ、橋本匡(万博設計)、佐々木淳子、森本研典、くるぶし、橋本浩明(燐光群)、
南勝


日時
2013年12月
13日(金)19:00
14日(土)14:00☆/19:00
15日(日)14:00

☆シアタートーク:14日(土)14:00終演後 ゲスト:
九條今日子(寺山修司元夫人/テラヤマ・ワールド共同代表)
笹目浩之(寺山修司記念館副館長/ポスターハリス・カンパニー代表)
※受付開始(整理券発行・当日券発売)は開演の1時間前、開場は30分前
料金(日時指定・全席自由)
前売一般:3,000円 当日一般:3,300円 
前売学生:2,000円 当日学生:2,300円
ペア割引:5,000円(劇団・前売のみ取扱)

チケット発売日
11月2日(土)
チケット取扱
◎チケットぴあ[Pコード:431-521] 
WEB:http://t.pia.jp/
TEL:0570-02-9999
◎劇団太陽族 
TEL&FAX予約:06-4801-4724
MAIL予約:taiyozoku@osaka.email.ne.jp
WEB予約:http://www.ne.jp/asahi/gekidan/taiyozoku/ 

※上記まで、お名前・人数・ご連絡先・ご来場人数と予定日時をお知らせください。
◎AI・HALL
072-782-2000(電話予約のみ)


劇団お問い合わせ
TEL&FAX:06-4801-4724
E-Mail:taiyozoku@osaka.email.ne.jp
WEB:http://www.ne.jp/asahi/gekidan/taiyozoku/


演出より 
30年ほど前に、「唐派」か「寺山派」か、という問いかけが大学の演劇部を中心に盛んに議論された。それはその後の「つか派」か「野田派」か、という演劇論的問いとは異なり、生き方や社会参加の方法にも言及しているように思われ、私はどちらか選択できないままに鬱々とした。
ここに至って 『血は立ったまま眠っている』に食指が動く。
寺山修司二十代の筆致はみずみずしく眩い。反体制・反権力のエネルギーの塊のようなこの戯曲は、ファシズムが蔓延する平成日本を嘲笑うかのようである。
少年たちが自衛隊の表札を盗む件(くだり)がある。そんな場面を公共ホールで上演できる時代が巡ってきた。うまく遣りおおせても仕方がない。いつの世も、立ちつくし、引き裂かれ、悲鳴をあげる身体だけが見世物となるのだ。

劇団太陽族 岩崎正裕


寺山修司(てらやま・しゅうじ)
劇作家、演出家、歌人、映画監督、競馬評論家。1935年青森県生まれ。’60年、処女戯曲『血は立ったまま眠っている』が劇団四季により初演(演出・浅利慶太)。 ’67年、「見世物の復権」を掲げ、演劇実験室「天井桟敷」を旗揚げ。 ’83年の解散まで〈市街劇〉や〈書簡演劇〉など、演劇の制度そのものを揺るがす作品を続々と発表。また、現代演劇の劇団としては当時異例だった海外公演を敢行。多様なメディアで活躍する姿は当時の若者たちの注目を集めた。その強烈な芸術的センスは色褪せることなく、今もなお、若い世代に影響を与え続けている。今年は没後30年。


劇団太陽族(げきだんたいようぞく)
1982年「劇団大阪太陽族」旗揚げ、’90年から「199Q太陽族」、'01年から現在名で活動を継続、 岩崎正裕の戯曲を中心に上演。社会で起こる事件や現象をモチーフにとりながら、人と人との関係性に重点をおいた普遍性のあるドラマ作りに定評がある。時空を行き来する劇構造や、関西弁のせりふなど独自の手法を展開。また野外での公演や、音楽劇、新人作家の起用など新しい表現の可能性を常に模索し続けている。