桃園会 第45回公演
『少女仮面』【初演:早稲田小劇場(1969年)】
作/唐十郎 演出/深津篤史
出演/はたもとようこ、森川万里、橋本健司、長谷川一馬、寺本多得子、原綾華、阪田愛子、橋本浩明(燐光群)
津久間泉(空の驛舎)、米沢千草(エイチエムピー・シアターカンパニー)、 隈本晃俊(未来探偵社)
日時
2013年10月
4日(金)19:30◎
5日(土)15:00/19:00
6日(日)15:00☆
◎初回特別料金:一律2,000円(前売・予約のみ)残席がある場合のみ、当日券を発売。
☆シアタートーク:6日(日)15:00終演後 ゲスト:扇田昭彦(演劇評論家)
※受付開始(当日券発売、整理券発行)は開演の40分前、開場は30分前
料金(日時指定・全席自由)
前売一般:3,000円 当日一般:3,300円
前売学生:2,000円 当日学生:2,300円
ペア割引:5,000円(劇団前売・予約のみ取り扱い)
チケット発売日
8月4日(日)
チケット取扱
◎チケットぴあ[Pコード:430-191]
WEB:http://t.pia.jp/
TEL:0570-02-9999
◎桃園会
TEL予約:06-6955-7866
MAIL予約:ticket@toenkai.com
WEB予約:http://www.toenkai.com/ticket.html
※上記まで、お名前・人数・ご連絡先・ご来場人数と予定日時をお知らせください。
◎AI・HALL
TEL:072-782-2000(電話予約のみ)
劇団お問い合わせ
TEL:06-6955-7866
MAIL:office@toenkai.com
演出より
挑戦状とかそんなふうに思った事は一度もない。とりあえず、第一印象は、困る。否定的な訳でももちろんない。ただ、困る。和物の屋内のお話なのに、逆開帳場で良く見たら日の丸の一部とか、裁判所の一室のお話なのに、色鮮やかなモザイクの床、セットは基本それだけとか、病院のお話なのに、床一面古着の山とか。池田さんの美術の話だ。
私の演出の、所謂目に見える部分は池田さんとセットだ。であるからして、私が演出で誉められるところは池田さんのおかげが大きい。だが、最初はほんとに困る。でも、困って困って作り出すと、これ以外にない美術になる。で、『少女仮面』である。どんなプランが来るか皆目見当がつかない。手強い演目を決めて、最初の楽しみはここで、たぶん、小屋に入って、初日を迎えた時の、つまり最後の楽しみもここだったりする。さてと、困るぞ、存分に。
桃園会 深津篤史
唐十郎(からじゅうろう)
劇作家、演出家、俳優、小説家。1940年東京生まれ。’63年に劇団「状況劇場」を旗揚げ。’67年、『腰巻お仙・義理人情いろはにほへと篇』で新宿花園神社に紅テントを登場させた小劇場運動の先駆者。 ’69年、早稲田小劇場に書き下ろした『少女仮面』(演出・鈴木忠志)で第15回岸田國士戯曲賞受賞。その後、泉鏡花文学賞、芥川賞を受賞するなど、小説家としての地位も確立。TVドラマ、映画、CM等に俳優として出演する傍ら、'05年まで横浜国立大学教授を務める。「状況劇場」を経て、’88年「唐組」を結成。現在もなお、紅テント公演で精力的に活動中。
桃園会(とうえんかい)
1992年旗揚げ。日常のささいな関係のひずみを通して、人間の暗部や喪失感を描く作品が特徴。他者と個人の関係性、その断絶と越境する行為、現代に生きる人々の孤独をあえてミニマムな視点から描く。主宰の深津篤史は’98年に『うちやまつり』で岸田國士戯曲賞受賞。近年は新国立劇場での岸田國士や三島由紀夫、別役実などの作品でその演出手腕が高く評価され、'05年読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。