焚火の事務所
『幼児たちの後の祭り』【初演:劇団三十人会(1968年)】
作/秋浜悟史 演出/三枝希望

出演/保(兵庫県立ピッコロ劇団)、工藤俊作(KUTO-10)、右近健一(劇団☆新感線)、村木よし子(劇団☆新感線)、
孫高宏(兵庫県立ピッコロ劇団)、森万紀(兵庫県立ピッコロ劇団)、阪上洋光(劇団いちびり一家)、
石川郁子(劇団いちびり一家)、石本由宇(劇団いちびり一家)、三穂眞理子(劇団いちびり一家)、吉井希(劇団いちびり一家)、
得田晃子、津久間泉(空の驛舎)

市川愛里(ニットキャップシアター)、梅原吉人、小川千絵、猿渡美穂、
末松宏基(テアトルアカデミー)、谷松香苗、畑中華香(悪い芝居)、福谷智子、金久寛章


日時
2013年11月
21日(木)19:30
22日(金)19:30
23日(土・祝)13:00/17:00☆
24日(日)15:00

☆シアタートーク:23日(土・祝)17:00終演後 ゲスト:内藤裕敬(南河内万歳一座座長)
※受付開始(当日券発売)は開演の1時間前、開場は開演の30分前

料金(日時指定・全席自由・整理番号付)
前売一般:3,000円 当日一般:3,300円
前売学生:2,000円 当日学生:2,300円
ペア割引:5,000円(前売のみ)

チケット発売日
10月2日(水)
チケット取扱
◎焚火の事務所 
WEB予約:http://www.office-takibi.jp/

※上記まで、お名前・人数・ご連絡先・ご来場人数と予定日時をお知らせください。
◎AI・HALL
TEL:072-782-2000(電話予約のみ)

劇団お問い合わせ
MAIL:takibinoyouji@yahoo.co.jp


演出より 
『幼児たちの後の祭り』が発表された1968年、私は8歳でした。「東大安田講堂事件」「三島由紀夫の割腹自殺」「あさま山荘事件」が、以降、3年の間に起きました。身体が弱く入退院を繰り返していた私は、病室で、あるいは病院の待合室で、これらの事件と出会い、テレビを取り巻く大人たちの騒ぎの中にいました。僕にも何かできるんじゃないかと真剣に考えました。病院から小学校に戻った私には新しい担任の先生が待っていました。その先生は学級会で総括させる人でした。泣いても許しません。それから、私、会議や討論や反省会が大嫌いになりました。私は幼児でした。クラスメイトも幼児でした。先生もきっと、みんな意気地のない幼児でした。「幼児の遊びと、激闘の学生時代と、演劇集落…重なり折れた共有体験が醸す、迷彩化した原情景の喜劇!」。秋浜先生は、三島や、あさま山荘を予見していたのに違いない・・・。チェーホフ懐に忍ばせ、右近健一を歌唱指導に、音楽をアツキイズムに、そして上記出演者の他に、劇団いちびり一家総出演にて、あの日たちと向き合えたら・・・。

焚火の事務所 三枝希望


秋浜悟史(あきはま・さとし)
劇作家、演出家。1934年、岩手県生まれ。’66年、劇団「三十人会」に参加。’68年、『ほらんばか』の作・演出において第1回紀伊國屋演劇賞を受賞。’69年、「『幼児たちの後の祭り』に至るまでの諸作品の成果により第14回岸田國士戯曲賞を受賞。
’79年より大阪芸術大学で教鞭を執り、関西演劇界の若手育成に尽力。兵庫県立尼崎青少年創造劇場のピッコロ演劇学校講師をはじめ、公立校として初めて演劇科を設置した宝塚北高等学校演劇科長、全国初の県立劇団として誕生した「兵庫県立ピッコロ劇団」初代代表、大阪芸術大学舞台芸術学科長などを歴任。多くの才能を輩出。’05年、逝去。


焚火の事務所(たきびのじむしょ)
1998年より三枝希望が、自身の作品を劇団の枠にとらわれず上演するために立ち上げた個人プロジェクト。各地で起きた家族の軋轢による犯罪や事件を素材に家族の関係に潜む「魔」を描き、小さな幸せの横溢する環境の中でさまよわずにいられぬ人々の姿を現す。三枝作品以外の上演は、西光万吉『浄火』以来2作品目となる。